世界的に有名なホームページ作成サービスのWixをレビューします!
Wixは音楽アーティストのホームページとして使える?
その点を特に重視して評価していきます。
結論から言うと、Wixiはさまざまな選択肢があるホームページ作成サービスのなかでも特に有力なサービスです。
老舗のWixですが、ここ数年でまたグレードアップしてさらに良いサービスになっていました。
ぜひ参考にしてみてください!
Wixとは?
概要
Wix(ウィックス)は2006年にイスラエルで創業した会社です!
前述のとおり、ホームページ作成サービスを運営しています。
「ウェブサイト」とは、実にいろんなツールで作られます。
そのツールの数は数百とも言われますが、そんな中でWixは第3位のシェアを誇っているとのこと!(2022年2月時点)
参考サイトHistorical trends in the usage statistics of content management systems
インターネットに何億とあるウェブサイトのなかで3位ですからね。
いかに多くの人が使っているツールであるかがわかります。
そのWix、実は長らく日本法人がなかったのですが、2019年にやっと設立。
日本で使ううえで不十分だったサポート体制もこれで万全です。
心置きなくWixを使うことができるようになりました。
料金プラン
Wixは無料プランの他に、有料プランが全部で7つあります。
基本的には、
- ホームページプラン「ベーシック」
- ビジネスプラン「ビジネス」
のどちらかをおすすめします。
ベーシックのデータ容量3GBは少ないような気がしますが、大量に写真や音楽をアップする音楽サイトでなければ、おそらく十分です。
またビジネスプランはWixミュージックで有料ダウンロード販売をするためには必要です。
なので、
- Wixミュージックは無料視聴でOK→ベーシック
- Wixミュージックで有料販売したい→ビジネス
といった感じで選ぶと良いでしょう。
Wixの料金は、他社サービスの同程度機能をもったプランと比較してもさして高くありません。
Wix | Jimdo | ペライチ | WordPress | |
月額料金 | ベーシックプラン ¥900 |
STARTプラン ¥900 |
ライトプラン ¥1,078 |
約¥1,000〜 |
無料プラン | あり | あり | あり | なし |
なので、「Wixを選んで損した!」ということは、ままありえないので安心して使って大丈夫ですよ。
とりあえずWixの広告が挿入されていてもOKだったり、独自ドメインを使わなくてもOKな人は、無料プランで触ってみるのもアリです。
での以下からは、そのWixの特徴をご紹介します!
Wixのメリット
サイト内で音楽配信・ダウンロード販売が無料
Wixには基本のデザイン機能の他に「App」という拡張機能があります。
Appは無料から有料まで様々ありますが、ミュージシャンが注目したいのはWix ミュージックというApp。
Wix ミュージックをサイトに追加すると、
- 楽曲のアップロード
- アルバム、トラック、プレイリストの作成機能
- コミュッション(手数料)なしで楽曲の販売
- SNSシェア機能
- WAV、FLAC、ALAC、MP3の形式に対応
がサイト内に実装できます。
Wix ミュージックは無料アプリなのもありがたい。(※ただしダウンロード販売するには、有料の「ビジネスプラン」を使う必要アリ)
またWixミュージックとは別のAppですが、SpotifyやSound Cloudなど外部ツールで配信している楽曲もサイト内にかんたんに埋め込むことができますよ。
もちろん、Wixじゃなくてもでもアレコレ工夫すれば音楽配信は可能ですが、Wixはサービス内にあらかじめ機能が組み込まれているので作業がスムーズなのがメリットです。
デザインが簡単にできる
Wixには、
- Wix ADI
- エディタ
という2つのデザイン方法があります。
Wix ADIとは、まずいくつかの質問に答えて、それをもとにAIが最適なデザインテンプレートを提案。
わたしたちはそのテンプレートを元に写真や文言を変更するだけでサイトが出来上がるというシステムです。
対してエディタは、ドラッグアンドドロップで文字・画像・動画などさまざまなパーツを配置できる作り方。
使えるAppもエディタのほうが多いです。
いづれにしてもHTMLやCSSなどのプログラミング言語は必要としません。
基本的にミュージシャンがひとりで運営・更新していくホームページならWix ADIをおすすめします。
後述する「Wix ADIでサイトを作ってみた」でもご紹介しますが、Wix ADIはホントに操作がかんたん。
ミュージシャンひとりレーベルの場合、音楽制作以外の時間をいかに節約できるかが成功のカギです。
またウェブデザイン素人がエディタであれこれいじくり回しても、あまり良いデザインにはなりません(笑)
Wix ADIで使えるAppも、「Wix ミュージック」はじめ、イベント(ライブ)予定の掲載と予約がかんたんにできる「Wix イベント」など必要十分なモノが揃っています。
よって、多くの人にとってはWix ADIのほうがおすすめでしょう。
メンテナンス・保守管理フリー
サイト作成サービスを使う大きなメリットがココです。
例えば世界トップシェアのWordPressでサイトを作ろうと思った時。
まずレンタルサーバーを契約して、サーバーにWordPressをインストール、そしてその後のアップデート(更新作業)も自分でやっていく必要があります。
WordPressはフリーウェアとして運営されています。
フリーウェアとは基本無料のツールであり、さまざまな人が自由に開発して良いというルールで運営されますモノ。
なので、世界中の人が機能を追加できるプラグインや、新しいデザインテンプレートを開発しています。
だから高機能で人気があるんですね。
しかし一方、いろんな人が絡んでくるが故にバグが起きやすかったり、外部から悪意ある攻撃に弱いのがデメリット。
フリーウェア故に、どうしても攻撃にさらされる「穴」ができやすいんです。
対してWixはと言うと、Wixという会社がすべて一元管理。
だから、わたしたちユーザー(ミュージシャン)は、メンテナンス・保守管理を気にする必要すらありません。
さっき言ったとおり、音楽制作に集中したいわたしたちにとって、それは大きなメリットではないでしょうか?
強力なサーバーを使っているので、「バズってサーバーダウン!」なんて心配もほぼナシ。
サイト運営をしたことがない人はピンとこないかもしれませんが、このメンテナンス・保守管理フリーは、継続的にサイト運営をしていく上でかなり大きなメリットですよ。
モバイルアプリがある
今どきはPCよりスマホの方が使い慣れている人が多いかもしれません。
ミュージシャンの公式サイトで「ライブ情報を更新するだけで、いちいちPCを立ち上げるのはめんどくさい!」なんてことありませんか?
Wixiでは、少し前にスマホからサイト編集が可能なモバイルアプリが誕生しました。
いちどしっかりPCからデザインを作ってしまえば、日々の更新作業はスマホでOKです。
サイト運営は意外と軽微な更新が多いので、スマホから快適に操作できることのはメリットですね。
Wixのデメリット
ページの読み込みが遅い
これはWixの長年の課題。
ページの読み込みが遅くて良いことはひとつもないです。
わたしが今回、Wixで試しにつくってみたサイトの読み込み速度を計測してみると、
- モバイル(スマホ)→15点
- PC→83点
となりました。(Google Speadテスト)
モバイルのこの数字はちょっと心もとない。
とは言え、これは「シミュレーション環境」における数値。
実際にユーザー(ファン)がサイトに訪れて感じる読み込み速度とは、差異があります。
試しにWixを使って作ったされているサイトを開いてみてください。
参考サイトWix 新エディタで作られた素敵な 15 のホームページ(国内編)
「あれ?別に遅くないけど…」と感じたのではないでしょうか?
実はWixって、昔はもっと遅かったんですよ(笑)
しかし近年は「Wix Turbo」というプロジェクトを立ち上げて、ページの読み込みを早くしようと本気で取り組んでいます。
一昔前に比べて、明らかに早くなりました。
また音楽アーティストのホームページだと、そこまで多くのコンテンツを詰め込んだりはしませんし、実際にユーザーが感じるストレスはそれほど多くはありません。
さらに言えば、日本でも今後数年で5G環境が整備されていきます。
5Gでサイトを観覧すれば、よっぽど変なサイトでない限り、読み込みが遅いということもなくなってくるでしょう。
っというわけで、現状デメリットではあるものの、徐々に改善され、現実的な部分ではデメリットではなくなってくると思われます。
外部サービスとの連携に手間がかかる
Wix ADIでサイトを作っていると、「ツアー」というページを作ることができるようでした。
ライブスケジュール(ツアー日程)を表示できる機能でしたが、これを使うにはBandsintownという外部サービスにアカウント登録する必要があります。
そしてBandsintownは海外のサービス。
日本で使っている人は少なく、また日本語対応もされていません。
このようにWixはイスラエルの企業であるがゆえに、そのパートナーサービスも海外企業であることがたまにあります。
やはりそこは使いにくさを感じました。
ただライブスケジュール自体は「Wix イベント」のAppを使えば同じように実装できます。
よっぽど高機能で特殊なことをしない限り、さしたるデメリットはならないと思いますが、念のため注意しておきましょう。
っというわけで、以上デメリットを紹介しました。
メリット・デメリット・料金を天秤にかけて考えた時、それほど大きなデメリットはないと思います。
読み込みスピードが改善されつつあり、さらに日本法人が立ち上がったことでサポートも安心になり、Wixはかなり多く人におすすめできるサービスになりました。
Wix ADIでサイトを作ってみた
試しにWix ADIでサイトを作ってみたので、実際のサイトづくりの操作感をご紹介します。
イメージ的には「SNSを日常的に使える人」なら、ほとんど問題なく作業できると思いますよ。
質問に答える
Wix ADIからスタートすると、まずはサイトのジャンルを選びます。
ここは迷わず「音楽」ですね。
続いて音楽スタイルを選びます。
ここは「ロックバンド」にしてみました。
あらかじめ使いたいAppを選びます。
音楽アーティストのサイトですから、「ミュージック」と「ビデオ」は欠かせないでしょう。
バンド名を入力します。
友人のバンド「LANPAZIE」を入力(笑)
画像やテキストを他のサービスから拾ってきてくれます。
もしYouTubeチャンネルなどがあるなら、ここで入力しておくとあとで楽です。
次にバンドの情報ですが、ここで「ロゴ」をアップロードしておくとロゴから、サイトのキーカラーを自動で抽出してくれます。
ロゴがある人はぜひアップロードしておきましょう。
ざっくりとしたスタイルの雰囲気を選びます。
心理テストみたい(笑)
続いてさっきアップしたロゴからカラーを抽出してくれます。
黒いロゴだったので、黒と白だけ提案された(笑)
好きな色を選んだら、以上で質問は終了です!
提案されたテンプレートを選ぶ
3つほどテンプレートを提案してくれました!
ここではあえて左の白いデザインをチョイス。
画像や文言を後から変えられるので大丈夫ですよ。
次は必要なページを選びます。
あらかじめロックバンドのサイトに必要そうなページを提案してくれているので便利。(後から追加、削除も可)
トップページにプラスして欲しいページを追加しましょう。
画像や文言を変える
さて、これでサイトの骨子ができあがりました!
ここから画像や文言を自分たちのモノに変えていきます。
やり方もかんたん!
デザインの上にマウスポインタを合わせると「編集」「デザイン」のボタンが表示されます。
ここでは「編集」をクリックしてみます。
すると画像や文言を編集できる画面が出現。
該当の部分を変えてみましょう。
「LANPAZIEの刺激的なサウンド」を「LANPAZIE official site」に変えてみました。
このようにWix ADIでは、「セクション」と呼ばれるパーツが複数組み合わさって1ページができており、その「セクション」に編集を加えることで完成させていきます。
ちなみセクションの間に表示される「+」のボタンをクリックすると、あらたなセクションを加えることができますよ。
セクションにはさまざなタイプがあります。
特にトップページに取り入れたいセクションは人によっていろいろあるでしょうから試行錯誤してみてください。
さらにトップページだけでなく、その他のページも同じ要領で編集していきましょう。
左上の「ページ」をクリックすると、その他のページの編集画面へジャンプできます。
すべてのページがある程度、編集できたら公開しましょう。
経験上、100%完成してから公開しようとするとなかなか先に進みません(笑)
後からでもかんたんに変更できるのがWixの強みなので、まずは公開して時間があるときにどんどんホームページを充実させていくのがおすすめです。
1時間もすれば、ほぼ完成
だいたいアカウント登録から一応の公開まで、早ければ1時間程度でこぎつけるのではないでしょうか?
さらに有料プランを使えば、
- 独自ドメイン
- Wixの広告削除
- ダウンロード販売
などが使え、より本格的なアーティストホームページになります。
そしてまた「もっと本格的にウェブマーケティングをやりたい」と思った時、
- ブログ
- SEO対策
- ウェブショップ
などの機能もすぐに追加できる。
このようにWixは、じぶんの希望とリテラシーに応じて初心者から上級者まで使うことができるツールです。
とりまバン活!をご覧のみなさんは、ミュージシャンかつITリテラシーはほどほどといった具合だと思います(笑)
っというわけで、ミュージシャンのみなさんがWxを使う時は、
- 料金プランは「無料」「ベーシック」「ビジネス」のいづれかを検討する
- WixミュージックとWixイベントのAppを使う
- Wix ADIにて作成する
の3点を抑えると、スムーズにサイト運営がスタートできると思います!
以上、参考になったらうれしいです。
fa-arrow-circle-right関連記事ロックバンド/ミュージシャンの音楽ホームページの作り方。作らないのはありえない!