今日は「ライブにおけるロックバンドの音作りのコツ」をご紹介したいと思います。
自分たちのバンドのお客さんから、
「歌が聞こえなかった!」
と言われたことありませんか?
また逆に自分が客としてライブを見た時、そんな感想をおぼえたバンドマンも多いと思います。
そんな音作りの失敗あるあるを解消する方法を考えてみます。
まぁ、ほとんど自分の備忘録ですが(笑)
今回はキャパシティが50~200程度の小さなライブハウスを想定します。
ぼく自身がよく出演するので!w
ライブで歌がお客さんに聞こえない原因は?
まず大切なのがメインのボーカルマイクが拾っている音をチェックすることです。
これが意外と色んな音を拾っているいるんですよねぇ。
特に小さなライブハウスの狭い空間だとなおさらです。
そもそもちゃんと外音(お客さん向きのスピーカー)でボーカルを出力しているのに歌が聞こえないって変な話じゃないですか?
これはボーカルマイクが他の楽器の音をたくさん拾ってしまっていることが原因です。
例えば、ギターの音をボーカルマイクが拾ってしまうとどうなるか?
歌が聞こえない⇒外音を上げる⇒ギターも一緒にデカくなる、という悪循環…。
ボーカルと最も音がかぶりやすいのがギターです。
ですからPAさんがいくら頑張ってもお客さんには歌が聞こえない、という状態になるわけですね。
でもコレって意外と単純な原因ですよね。
色んな対策が考えられますが、ざっくり以下が考えられます。
ライブで歌が聞こえない時の対処法
対処する方向性としては2つ。
ボーカルマイクが極力、他の音を拾わないようにする工夫とバンドアンサンブルを根本的に見直すことです。
具体的な対処法は以下です。
①ボーカルは声量をつけて、オンマイクで歌ってみる
ボーカルの声量がないと、PAさんはボーカルマイクのレベルを上げて対応しようとしますよね。
すると結局、他の楽器の音を拾いやすくなってしまう。
なので根本的には「声量をつける」というのが大事だと思います。
あと簡単な対処法としてオンマイク(口をマイクに近づける)で歌うのもアイディアです。
声量の鍛え方についてはスタジオラグさんのブログで、ボイストレーナーのでんすけさんが書いたこちらの記事なんかを参照してみて下さい。
バンド演奏に負けない声量の鍛え方。効果的なボーカルのトレーニング方法
②ギターアンプ音量を下げる、角度を変える
ライブ時のバンドの立ち位置はえてして、ギターアンプとヴォーカルマイクが近いことが多いです。
「ギターボーカル」の人とか必然的にそうなりますよね。(ウチのバンドもそうです)
物理的にボーカルマイクはギターを拾いやすい。
ですからギターアンプの音量を精査すると共に、アンプの角度も考えてみて下さい。
アンプのスピーカーが一直線にボーカルマイクを狙わないように注意します。(それだとそもそもハウリングする可能性が高いが)
中には極端にギターアンプを壁に向けちゃう人もいるんですよねぇ。
試してみる価値はあると思いますよ。
③ドラムはスネア、シンバル類の音量に注意する
これも立ち位置の話で4人バンドの場合、ボーカルマイクはドラムの目の前に立っていることがほとんどです。
ちょうどレコーディングだったらアンビエントを録れそうな良い位置…。
と、思うとかなり外音に影響があると想像できます。
ドラムセットでボーカルと音がかぶるのはスネアとハットなどのシンバル類。
特にハイハットとライドシンバルをガッシャンガッシャン、グワングワン鳴らすのは考えモノです。
冷静に考えると、かなりセンスのいるアンサンブルですなぁ。
力んで金モノを鳴らさないように注意すると共に、楽曲のアレンジも考え直したいですね。
④各楽器の帯域を見直す
最終的にはバンド各楽器の帯域を見直します。
根本的に出している音の帯域が整理されてないと上記の工夫もあんまり意味ないです。
キックが一番低域、その少し上にベース。
中域にボーカル。
その上にギターやスネア、ハット類…。
「キックの上にベース」と言うのは基本ですが、コレがなかなかできてないことも多いです。
そして中域から上はコレといった正解がない。
それこそ音楽性で違いますよね。
帯域についてはプロミュージシャンの近藤あきらさんのこちらの記事や、
【バンド】音の居場所を知ればお客さんや対バンを圧倒できる!! - 音色ポスト
ドラムテクニシャンの三原重夫さんのこちらの記事が参考になりますよ。
さらに音作りを勉強したい人は
さらに音作りを勉強したい人は、現役PAさんが書いたこの本なんかを読んでみて下さい。
PAならではの率直な意見が読むことができ、今すぐ役立つ知識が身につきますよ。
人見知りで現場で質問できない人にもおすすめ!(笑)
以上です。
ぼくも勉強中ですが、何か参考になればうれしいです。