今や自分の音楽を販売できるツールはネット上にたくさんあるのですが、「SOUND ON LIVE」はご存知ですか?
これがなかなか便利だったのでご紹介します。
シンプルで使いやすい、分かりやすいサービスでした!
SOUND ON LIVEとは?
SOUND ON LIVE は、誰でも簡単に曲をアップロードでき、ストリーミング再生・楽曲販売ができるサービスです
また、お気に入りのアーティストを探し、アップした曲を聞いたり、ダウンロード購入や共有することが可能です
ご覧のように誰でも音楽を販売できるサービスです。
2015年にβ版がスタートしたようですが、今までノーマークでした…。
触ってみたので、使い方をご説明します。
SOUND ON LIVEを使ってみた
まずはトップページからユーザー登録します。
FacebookとTwitterから簡単に登録できるほか、メールアドレス+パスワードでも。
ぼくはTwitterでログインしてみました。
SNSアカウントでのログインでもメールアドレスも入力する必要があるようです。
これであっという間にプロフィールページが生成できます。
バンドの人は「プロフィール編集」から登録名などを変更しましょう。
では、さっそく音楽を販売してみます。
「アップロード」をクリックします。
次に販売する音源がシングルかアルバムかを選択します。
とりあえずシングルを選びました。
音楽データをアップロードする画面になるので任意の自分の音楽を選択します。
アップロードすると楽曲の細かいデータを設定する画面になります。
- ジャケット画像
- 楽曲のタイトル
- 試聴の時間
- 楽曲の説明
- 歌詞
- 販売価格
- ライセンス
などが設定できます。
注目は「設定金額より高い値段で購入できる」という設定ができること。
つまり購入者が「言い値」で購入できるわけです。
ストリートライブの投げ銭に近い感覚ですね。
ライセンスが設定できるのも良いですね。
あえてFreeにして拡散を狙うか、しっかりと著作権を管理するか。
全て設定したら「変更を保存」で販売が開始されます!
ワンタッチでSNSへのシェアができます。
さらに「埋め込み」ができるのが良いですね。
バンドのホームページに埋め込むことで、あっという間に公式サイトが販売サイトになります。
価格を無料にも設定できますので、ホームページに視聴用として埋め込むこともできます。
アルバムを販売する場合でも、ほぼ同様の手順です。
さらにアルバム内の曲を単体で購入できる設定も可能なようです。
シングルと同じように、アルバム内の曲もデータ入力できます。
iTUNESと似た設定なのでユーザーにとっては買いやすい&分かりやすそうです。
このようにSOUND ON LIVEでは簡単に楽曲を販売することができました。
アカウントの作成から実際に楽曲を販売するまで、ものの5分程度でした。
アーティスト活動している方なら知っているかもしれませんが、「BAND CAMP」の日本版と言ってよいツールだと思います。
ありそうでなかった「言い値」の有料販売はユニークな点です。
また、視聴が簡単にできるという意味ではSoundCloudの代替えとしても使えると思います。
SOUND ON LIVEの不満点
念のため不満点も書いておきましょう。
決済がクレジットカードのみなのは惜しい…!
買う側からすると決済がクレジットカードのみなのは若干不便かと思います。
クレジットカードを作ることができない10代からすると好きなアーティストの音楽を自由に買えないの悔しいですよね。
キャリア決済やコンビニ決済に対応したら素晴らしいと思います。
アーティストが音楽を独自販売できる類似サービスと比較してみよう
さて、SOUND ON LIVEもなかなか魅力的なツールですがここで類似ツールとも比較・検討してみましょう。
簡単に自分の音楽(デジタルデータ)を販売できるツールとして現在、有力なのは
- BASE
- note
- WixMUSIC
です。
BASE は誰でも簡単にウェブショップが作れるサービスで、デジタルデータも販売することができます。
関連記事:【手数料激安!】ミューシャンはBASEで音楽を売ろう!
noteはデジタルコンテンツの販売プラットフォームで、音楽の他にも画像や文章、音声も販売できます。
関連記事:「くるり」も使ってる!バンドの音楽活動における『note』の可能性
WIX MUSICはホームページ作成サービスのWIXの音楽特化サービスで、WIXで作ったサイトで音楽を直接販売することができます。
関連記事:ホームページ作成サービスWixのミュージシャン向け音楽配信ツールを試してみた
手数料を比較
それぞれ手数料は以下の通り、
- BASE :6.6%+40円
- note:売り上げから決済手数料(5%or15%)を引いた額から、さらに10%
- WIX MUSIC:0%
- SOUND ON LIVE:15%
BASEは手数料の他、売り上げを口座に振り込む際に振り込み手数料(250円)や事務手数料(500円/振込額が2万円以下の場合)がかかりますが、ほぼほぼ売り上げの90%以上はアーティストの手元に残すことができそうです。
noteは少し複雑ですね。
例えば1000円の音楽がクレジットカードで購入された場合、855円がアーティストの手元に残る計算です。(振り込み時に振り込み手数料260円がかかります)
WIX MUSICは売り上げの100%が還元されますが、WIXでホームページを維持するのに最低でも月額450円かかります。
まぁ、一緒にホームページが運用できるのでお得っちゃお得です。
SOUND ON LIVEは15%です。
ちょっと高い感じがしますが、シンプルでわかりやすい。
振り込み手数料は現在、無料だそうです。
決済方法を比較
それぞれの決済方法も比べてみると以下の通り、
- BASE :クレジットカード、コンビニ、銀行振り込み、後払い決済
- note:クレジットカード決済、携帯キャリア決済
- WIX MUSIC:Paypal
- SOUND ON LIVE:クレジットカード
決済方法についてはBASEとnoteに軍配が上がりますね。
特にnoteの携帯キャリア決済は魅力的。
スマホゲームで課金しているユーザー層だったら、noteでコンテンツを買うのに苦労しないだろうと思います。
結局、どれを使うと良いの?
それはなかなか難しい問題ですね…(笑)
ぼくのバンド「ヘイシーズ」では現在BASE を使っていますが、SOUND ON LIVEはなかなか魅力的に見えました。
「言い値」で販売できるのはSOUND ON LIVEだけですし。
(noteの「クリエイターをサポートする」機能は実質的な「言い値」ですが)
あと「音楽を買ってる感・売ってる感」って結構重要だと思うんですよね。
アルバムを販売したい時、BASEだと単なるデジタルをまとめた「zipファイル」ですし、noteだと「マガジン」という名前・概念になります。
SOUND ON LIVEはアルバムという概念のもと、楽曲のメタデータも記録できます。
とは言え、noteのフォロー機能やBASE のメルマガ機能は魅力的…。
あとやっぱり決済がクレジットカードだけというのはちょっとなぁ。
個人的にはSOUND ON LIVEはアップグレードしていけば、かなり使いたい感じですね。
あとは独自販売だけでなく、iTUNESやApple Music、Spotfyといった大手プラットフォームで販売する選択肢もありますし。
関連記事:iTUNESやApple Musicで音楽を配信するには?4つの方法をまとめてみた
むぅ…、ちょっと収集がつかないですよね(笑)
しかし、いつでも大事なのは自分が「どのような音楽活動で何を成し遂げたいか?」です。
自分の目標やスケールにあったサービスを選んでみて下さいね!
以上、SOUND ON LIVEの紹介と比較検討でした。