「バン活!」では色んな音楽系ウェブサービスを紹介していますが、どれをどんな感じで使ったら良いか迷っている方も多いと思うんですよね。
そこでこの記事では自分にあった音楽系サービスを見つけるためのヒントを書いていきたいと思います。
ウェブサービスにはそれぞれ特徴があります。
その特徴を見極めるために「2つの軸」を用いてみましょう。
1つ目の軸。それはアーティスト寄りか、プラットフォーム寄りか
「アーティスト寄りのウェブサービス」とは、
- 音楽が売れた時、利益率が高い
- 顧客接点をアーティストが持てる
といった特徴をもつサービスです。
代表的なのはBASEですね。
BASEは「夢をあっさり現実に」のキャッチコピーでお馴染みの簡単ウェブショップ作成サービスです。
自分のウェブショップをすぐに開設して音楽を売れるわけですが、BASEは
- 利益率90%が高く、
- メルマガ機能があり顧客接点がもてる
といった特徴があります。
自分の商店をネット上に出せるイメージですね。
逆に「プラットフォーム寄りのウェブサービス」とは、
- 利益率は低い
- 宣伝力が高い
- 顧客接点はサービス側がもつ
サービスです。
BASEと比較するならば、Amazonはプラットフォーム寄りのサービスです。
利益率はBASEのそれより低く、顧客接点をアーティストが持つことができないので、買ってくれた人に再度宣伝をかけることができません。
ですが、商品を買うユーザーにとっては使いやすくレコメンドやランキングなどで宣伝力があります。
たくさんの商品を扱うショッピングモールに自分の店をだすイメージですね。
「このサービスはアーティスト寄りか、プラットフォーム寄りか?」それがわかったら、さらにもう一つ別の角度の軸を判断基準として用意します。
2つ目の軸。それはマネタイズか、宣伝か
先ほどのBASEの例でいうと、BASEはウェブショップ作成サービスですからマネタイズ(お金を稼ぐ)ができるサービスです。
一方、新しいファンにアプローチする宣伝力は弱いです。
逆にツイッターなどSNSは宣伝力が強いですが、それだけでマネタイズするのは難しいですよね。
宣伝もできて、マネタイズもできるnoteのような中間のサービスもあったりします。
では、「宣伝かマネタイズか」「アーティスト寄りか、プラットフォーム寄りか」
この2つの軸を組み合わせて分布図を作ってみましょう。
2つの軸で音楽系ウェブサービスを分類してみる
2つの軸を交差させると4つのエリアがある分布図ができました。
順番にそれぞれのエリアを見ていきましょう。
まず右上はマネタイズができて、なおかつアーティスト寄り。
つまり売れれば利益率が高いので、バンド活動を次につなげる費用を捻出するためのキャッシュポイントということになります。
キャッシュポイント系サービスは先ほどから紹介しているBASEやnoteなどがありますね。
続いて右下のエリアは宣伝力が高く、アーティスト寄りのサービス。
こちらは主にSNSですね。
SNSのフォロワーはまさにアーティスト自身の資産。
第三者に干渉されないので、自由に何でも発信することができる自分メディア系のサービスと言えます。
音楽系サービスだとサウンドクラウドはここですね。
サウンドクラウドはほとんどマネタイズは期待できませんが、世界中にたくさんのユーザーがいて多くの人気アーティストが生まれました。
また、主なSNS以外にもLINE公式アカウントやメルマガも立派な自分メディアです。
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続いて左上はプラットフォーム寄りのマネタイズサービスです。
音楽ユーザーに使い馴染みがあって、既に多くの人たちがそのサービス内に存在しています。
宣伝力が高い代わりに手数料が高くなりますが、営業・宣伝活動をアーティストに代わってサービスが担っているとも言えますね。
そのため小額を淡々と稼いでくれる性質が強いロングテール系のサービスがここに分類されます。
ロングテール系お音楽サービスで代表的なのはオーディオストックです。
オーディオストックは楽曲の権利販売ができるサービスで、アーティスト・作曲者のファンは生まれにくいですが、継続的に収入になってくれる心強いサービスです。
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また、Spotifyなどの音楽ストリーミングもロングテール系に位置しますね。
1再生1円以下程度の収益ですが、今後もっと広まっていくであろうサービスです。
フォロー機能があるのでSpotify内でフォロワーを増えれば、純粋に音楽を聴いてもらうという意味で価値が高そうです。
最後に左下ですが、ここは単発の打ち上げ花火的なサービスが位置します。
大手メディアにプレスリリースを配信できるサービスや、ネット広告など大きなメディアにアプローチできる大手メディア系サービスです。
大手メディアやネット広告をうまく使えば大きな宣伝になり得ます。
逆に爆発力がありますがそれっきりになりやすく、うまく結果につなげるのは難しいウェブサービスともいえるでしょう。
ウェブサービスを分布図に配置すると、このようになりました。
ウェブサービスは分布図上の特定エリアだけに偏って使ってしまうと成功しません。
大手メディア系サービスでガッツリ宣伝しても、キャッシュポイント系サービスを使っていなければ利益にはなりません。
逆にキャッシュポイント系サービスばかりでも、下に位置する宣伝力の高いサービスがなければ人が集まってきません。
それぞれのサービスは相互補完の関係にあり、バランスよく戦略的に使うのが大切です。
イメージ的にはやはりキャッシュポイント系サービスに向けて人が動いていくのが良いですよね。
プラットフォーム寄りのサービスで地道にファンを増やし、自分メディア系のサービスをフォローしてもらう。
そして自分メディア系のサービスからキャッシュポイント系サービスへの宣伝を行うといった感じでしょうか。
適時、大手メディア系サービスでブーストさせましょう。
バランスの良いYouTube
余談ですが、今回は分布図の中でYouTubeをほぼ真ん中に配置してみました。
YouTubeは、
- 宣伝力⇒関連動画
- 顧客接点⇒チャンネル登録
- マネタイズ⇒広告
と非常にバランスがとれたサービスです。
音楽アーティストの場合、広告でのマネタイズはほとんど期待できませんが(なのでちょっと下よりに位置しています)こうしてみるとやはり使うべきサービスであることがわかりますね。
音楽活動の戦略を立てよう
以上「音楽系サービスはどれをどう使う?分類にわけて戦略を立ててみよう」という話題でした。
今後、新しい音楽ウェブサービスはたくさん出現すると思います。
その時にぜひ今回ご紹介した分布図を思い出してみて下さい。
そのサービスがどのエリアに位置するかがわかれば自ずとあなたがその時使うべきサービスかがわかります。
ぜひ戦略的に音楽サービスを使ってくださいね。
それぞれのサービスには細かい特徴や風土があり、向き不向きがあります。
ぜひ関連記事も読んでもらって自分にぴったりのやり方を見つけて下さい。
また、「宣伝をどのようにキャッシュポイントにつなげるか?」という具体的な話はこちらの記事でしています。
自分メディア系サービスの中でも特徴を割り出し、うまく組み合わせる方法を解説しています。
ぜひ読んでみて下さい。
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