ロックバンドのレコーディングはどんな方法でやったら良いでしょうか!?
大まかに2つの方法があります。
- 一発録り⇒同じ空間で同時に演奏して一気に楽曲を録音する
- バラ録り⇒それぞれの楽器を順番に録音して重ねていく
この記事では一発録りのメリット・デメリットを紹介します!
自分たちのバンドが本当に一発録りでレコーディングをするべきかどうかがわかります。
レコーディング方法で悩んでいるバンドマンの方はぜひ参考にして下さい。
一発録りのメリットは、ライブやリハーサルに近い「ノリ」を出せること
一発録りはメンバー全員が「せーの」で演奏して録音するので、普段のリハーサルやライブと演奏環境が近いです。
そのため「勢い」とか「熱量」を大事にしていてる「ライブバンド」は一発録りを志向する傾向があります。
ジャンルで言うとパンクとか。
例えば、ギターウルフがクリック使ってバラ録りしてたらちょっと幻滅じゃないですか(笑)
ギターウルフぐらいになると、レコーディングなのにアンプから飛び降りて演奏して、その一回だけで帰っていったらしいですよw
あとは独特のグルーヴを突き詰めているバンドはやっぱり一発録りですね。
ぼくの好きなバンドだとミッシェルガンエレファントとか一発録りでなければ出ない魅力を持っています。
メンバーそれぞれのスキルと個性が複雑に絡み合って唯一無二のバンドサウンドが生まれる。
一発録りはそういったロックバンドの醍醐味を音源にできる方法論です。
一発録りのデメリットは、やり直しがきかないこと
一発録りはそのレコーディング環境から、録音のやり直しが難しいのがデメリットです。
同じブース内で全ての楽器を鳴らすようなレコーディング環境にすると、それぞれのマイクにどうしても音カブリが出てきます。
そのため後からパンチインして演奏を直すことができないんです。
一曲を全員がミスなく弾ききらなければいけません。
また音カブリがあると、ミックスで大幅に音を加工するのが難しいです。
例えばギターだけにエフェクトをかけようとしても、ギターのマイクにはドラムの音も入ってしまっているためにドラムにもエフェクトがかかってしまいます。
そのためレコーディング時に厳密に音作りをする必要があるんです。
一発録りでも複数のブースがあるレコーディングスタジオで、アンプをそれぞれのブースに配置して録音できるなら音カブリなくレコーディングすることができます。
またアンプを囲って防音する設備(アンプボックス)や遮音板があるスタジオなら音カブリを軽減してレコーディングすることも可能です。
ですが、そういった設備が整ったレコーディングスタジオは、総じて料金が高く予算を圧迫してしまいます。
アマチュアバンドの場合、完璧に設備の整ったレコーディングスタジオを利用することが難しく、音カブリを承知の上で一発録りに挑むことが多いと思います。
むしろ音カブリ前提で、それでも「熱量」や「勢い」を重視したい場合に選択するレコーディング方法だと思いますね。
総じて一発録りは音源のクオリティに対してバンドメンバーにかかる比重が大きくなるレコーディング方法と言えますね。
ミックスやマスタリングでカバーするのは限界があります。
そもそも、「独特のグルーヴ」みたいな演奏を表現するのはミュージシャンとして相当に高度です。
非常に難易度が高いのが一発録りレコーディングと言えるでしょう。
バンドマンなら一発録りに挑戦したい
まとめると、
- 一発録りのメリット⇒勢いが出る。バンドサウンドの醍醐味
- 一発録りのデメリット⇒やり直しができない。実力がそのまま出る
ということでした。
一発録りかバラ録りかどちらを選ぼうか考えた時、まずは自分たちの音楽性から考え、予算を考えます。
そして一発録りで十分な実力を発揮できる演奏力があるかどうかも考えましょう。
近年の音楽シーンではEDMやヒップホップの流行でバンドサウンドが聞かれることが以前より少なくなってきましたね。
だからこそバンドならではのグルーヴやアンサンブルを表現したいですよね。
その意味でしっかり練習を重ねて一発録りに挑戦するのが良いのではと個人的には思っています。
以上「一発録りのメリット・デメリット」という話題でした!
参考になったらうれしいです。
また一発録りのグルーブとミックスのしやすさを共存させたレコーディング方法を考案しました。
特に予算のない方やセルフレコーディングの時には役立つと思うのでぜひ読んでみて下さい。