トピック「好きなギタリスト」について
という話がはてなブログ内で流行っているみたいなので僕も書いてみます。
僕が個人的に好きなギタリストをあげるとしたら、ベンジーこと浅井健一さんです。
BLNAKEY JET CITYが邦楽ロックに与えた影響は説明するまでもないですよね。
キャリアを通じてベンジーはずっと「ギターヴォーカル」なのでギタリストの枠にあげるのが違和感ある人もいるかもしれません。
でも、ベンジーのギタリストとしてのオリジナリティは他の追随を許しません。
グレッチ、ベンジー弾かなかったらどうなってた?
まず、ベンジーが使っているギターのチョイスですよ。
メインギターがコレ。
グレッチのテネシアンというやつ。
ベンジー以前の邦楽でグレッチのギターを使っていた人ってちょっと思い当たりません。
っていうか洋楽だって、ジョージ・ハリスンとブライアン・セッツァーぐらいな気がする。
今や、グレッチと言えばベンジーというイメージが定着してます。
ほらGoogleで「グレッチ テネシアン」を画像検索してもベンジーが出るし。
僕の同世代のバンドマンでグレッチをマーシャルで弾くヤツがなんと多かったことか。
でも、メッチャ弾きづらいんですよ。
音作りも定番じゃないからちょー難しい。
だからみんなボロボロだった(笑)
ベンジーがグレッチを弾かなかったらグレッチギターがこれほど一般的に扱われることはなかったろうな~。
独特すぎるフレージング
www.youtube.comこちらシャーベッツの最新曲の「LADY NEDY」ですけでも、3:17ぐらいからのギターのフレーズ聴いてみてください。
ビックリしませんか?
「(いい意味で)なんじゃそりゃ!?!?」
ってなりました(笑)
でも、ちゃんと楽曲の落としどころとして音楽的に機能しているのがスゴイんだよなぁ。
ベンジーのマニアックギターソロをあげろと言われればいくらでもあるんですが、長くなるのでこれだけで(笑)
歴史を変え、歴史をつくったギタリスト、ベンジー
このように今までのロックのどの文脈にも属さないベンジーはそれまでの常識を変え、後に続くミュージシャンに多大な影響を与えました。
今や、日本のロックバンドもONOKROCKや9mm Parabellum Bulletなど世界に通用するバンドはいっぱいいますけど、洋楽のコピーを脱却して、日本産の真のオリジナリティがある音楽を作ったのはブランキーとベンジーです。
その影響を受けた下の世代はガラパゴスともいえるオリジナリティを獲得してます。
かつてM-1グランプリで松本人志さんを「笑いの歴史は彼以前、彼以後に分かれる」と評していましたが、邦楽ロックにおいては正にベンジーがそれにあたるのではないでしょうか?