『おかん』というロックバンドはご存知ですか?
大阪を中心に活動されていて大阪城ホールで単独公演を成功させたことで有名になりました。
結成18年で特に大きな事務所やレーベルには所属なされていないようです。
では如何にして大阪城ホールを満員にしたのか?
僕の推論でもうしわけないのですが、その秘密にはSEO対策にあり!だと思います。
SEO(Search Engine Optimization)とは?
SEO=Search Engine Optimization。
日本語で言うと検索エンジン最適化です。
自分の顧客が検索するであろうワードの検索結果に対して自分のウェブサイトが優位置に表示されるように、はたらきかけることです。
やり方は色々あるのですがグーグルの検索アルゴリズムの変更に伴い右往左往する難しい世界で、専門の業者もいます。
さて、では「おかん」のSEOはどうなっているでしょうか!?
試しにグーグルで「ロックバンド」と検索してみます。
2014年8月ぐらいの検索結果ですが以下のようになります。
なんと検索ワード「ロックバンド」の1ページ目に3つもでました。
検索順位で言うと5位、6位、7位です。(2015年2月現在は2ページ目10位くらいでした)
では「ロックバンド」が毎月どの程度検索されているが見てみましょう。
Googleキーワードプランナーを使うと簡単に調べられます。
一ヶ月平均検索ボリュームが5400。
調べた当時だと2014年5月の6600が最高でした。
これは凄まじい宣伝効果がある、ということを意味します。
宣伝にもチラシを配る、動画をあげる、ツイートするなど色々ありますが、SEO対策は完全に放置してバンドの名前を露出できるのが強みです。
つまり「おかん」は何もせずに(SEO対策をバンドメンバーがやるとは思えないので)毎月5000人以上にアピールできるのです。(ちなみに「ロックバンド おかん」でも月間検索ボリュームが700ほどあるので実際は常時6000以上であると考えられる。)
ここまで露出できればあとはホームページを魅力的なものにするだけです。
実際、「おかん」のホームページを見てみてください。
様々なオファーが分かりやすくレイアウトされていて、YouTubeは一番目に付く場所に配置されています。
こうして、Google検索からホームページ経由でファンを獲得していると思われます。
【推論】もうこれだけでバンド活動費には困らない。
(注:ここからは推論で実際に「おかん」さんがそのように行動しているかは不明です。)
さて、ホームページにたどり着く方法とは、もちろんGoogle検索だけではありません。
Yahoo検索、ソーシャルネットワーク、チラシやポスターなども考えられます。
それらを加味すると「おかん」のホームページには相当のUU(ユニークユーザー)が来訪し、かなりのPV(ページビュー)が見込めます。
ここで「おかん」のホームページのトップページ、下段をみてください。
「おかんスペシャルサポーター」とありますね。
もし、このサポーターの方々に「月間平均5万PVのサイトに年間¥5000で広告を掲載しませんか?」とオファーを出して広告として出稿してもらっていたとしたらどうでしょう?
「おかんスペシャルサポーター」は目測で100ほどいらっしゃいます。
そうすると¥5000×100で50万円の活動費を捻出できたことになります。
あなたのバンドの年間活動費が50万円増えたとしたらどうでしょう?言うまでもなく、活動の幅は広がりますよね。
この方法で資金を募るとしてももちろん、サポーターの方々のバンドの音楽に対しての賞賛が前提として必要です。
しかし、ただ寄付を募るのではなく、このようにメリットを提示することによって応援する側もより気持ちよく資金を提供できるものではないでしょうか?
あなたのバンドで再現できるか?
「サイトの価値(UU数、PV数)を上げ、自社広告を募集する」こうして資金を捻出する方法論は珍しいことではありません。
多くのプロブロガーなどはこのように資金を得ています。
では今すぐあなたのバンドが「おかん」のようにSEO対策がうまくいくかというとそうではありません。まず「ロックバンド」といった人気キーワードのSEO対策は難しく、素人にはほぼ不可能に思えます。
とはいえ、業者さんにお願いするにしてもかなりの費用がかかります。
しかし、一部参考にすることはできます。
例えば「フォロワー10万人のアカウントのヘッダー画像に広告を載せませんか?」とか「5000いいね!のFacebookページのヘッダー画像に広告を載せませんか?」さらには「年間10万枚配るフライヤーに広告を載せませんか?」など、それら全てとホームページも組み合わせて「年間30万人に5万円でアピールしませんか?」といったオファーで資金を募ることは不可能でないように思えます。
もちろん、あなたの音楽にほれ込んでくれている人なら資金提供のハードルは下がるでしょう。
このようにソーシャルメディアを中心としたセルフメディアを大きく成長させそこに広告を募集するという方法は何も音楽に限らずフリーで働く多くの人たちが採用する資金捻出の方法です。
是非、あなたのバンドでも検討してみてはいかがでしょうか!?