ミュージシャン/バンドマンのみなさんは「LINE公式アカウント」ってご存知ですか?
簡単に言うと、LINE公式アカウントはLINEでビジネス用のアカウントを誰でも作れるサービスです。
※2019年5月からLINE@という名称はLINEアカウントに改称・統合されました
音楽活動で活用されているミュージシャンも多く、中にはなんと27000人ものフォロワーがいる人もいるとにゅーすになりました。
個人が27000人のリストを持つなんて凄すぎます!
なぜ、音楽活動にはLINE公式アカウントやメルマガが必要か?
それは「あなたのバンドがライブ集客に失敗する理由とその改善方法 」で書いた通り、興味関心の高い人にライブ告知をすることで効率よく宣伝できるからです。
LINE公式アカウントやメルマガのようなツールは、ファンクラブ的な意味合いを持ちます。
ライブやその他の告知も、むやみやたらにまき散らすのではなく、バンドのLINE公式アカウントアカウントをフォローしてくれた人にお知らせしたほうが効果的なんですよ。
- ライブ情報をLINE公式アカウントで告知⇒正解
- ライブ情報を適当に告知⇒失敗
仮に27000人のLINEアカウントと繋がっているというミュージシャンがLINE公式アカウントでライブ告知した場合、「ノルマ15人を集客できない…」なんてことありえると思いますか?
ちょっと考えにくいですよね。
そう考えたとき、メールからLINEに時代が移り行く現代において、LINE公式アカウントは非常に重要なツールなんですね。
LINE公式アカウントを使うと…
効率よくライブ告知ができる
そこで、今回はそのLINE公式アカウントの使い方と音楽活動における効果的な使い方を学んでいきましょう!
LINE公式アカウント(LINE@)の基本的な使い方。ほとんど普通のLINEと一緒です
LINE公式アカウントは繋がる相手がバンドのファンと言うだけで、基本的な使い方は通常のLINEと一緒です。
具体的には、
- 友だち登録してくれた人全員に一括メッセージ送信
- 友だち登録してくれた人と1on1のトーク
- ホーム投稿
ができます。
さらに加えてLINE公式アカウントならではの機能として、
- 友だち数・ホーム投稿などのインサイト(データ分析)
- 自動応答メッセージ
- クーポン・PRページなどの配信
- ショップカード(ポイントカード)
などが使えます。
後述しますが音楽活動なら、
- 一括メッセージ送信、ホーム送信でライブ告知
- 1on1トークでチケットの取り置き予約を受け付ける
- 自動登録メッセージでフォローしてくれた人に音源をプレゼント
などなど色々な使い方ができますね!
LINE公式アカウントの解説は公式サイトからできますよ。
こんなことができる!LINE公式アカウント(LINE@)の宣伝例を紹介
LINE公式アカウントはホントに色々なプロモーションができます。
ココでは自動応答メッセージをうまく使っている事例と、ぼくが実際にLINE公式アカウントを運用した例をご紹介します!
LINE公式アカウントで自動応答メッセージを上手につかった例3選
LINE公式アカウントの機能でも大きな特徴は「自動応答メッセージ」です。
これは他のSNSやツールではないんですよね。
いまいちピンと来ないと思いますが、以下の例を見てみて下さい。
例えば、こんな使い方ができるんですよ!
①豆知識を配信する「モリコロパーク」さん
愛知県最大級の公園モリコロパークさんでは自動応答メッセシージで「モリコロパークの豆知識」が返信されます。
スマホ片手に園内を回ったら楽しいそうですね。
ついついメッセージを送信してしまいたくなります。
②信頼できる情報を発信「ほいくる♪」さん
保育やあそびについて「知りたい」と思ったキーワードを入力すると、そのキーワードに合った内容のURLが返信されます。
調べ物をするはググるのが定番ですが、情報量が多すぎるし、センシティブな話題は信頼できるアカウントに直接聞きたいという需要は高まっています。
専門性を活かした情報発信を自動化できるのはLINE公式アカウントの強みですね。
③レシピを教えてくれる「あさこ食堂」さん
食材をつぶやくとオススメレシピを教えてくれるというリアルに便利な設定。
「長芋」で3つも教えてくれてビックリしました(笑)
こういった自動応答メッセージを、例えばロックバンドなら
- 名前を入力すると、メンバーのプロフィールを返信
- バンドの曲名を入力すると、詳細と販売ページを教えてくれる
- 他にも「悲しい」など気分を入力すると、おすすめの音楽を教えてくれる
などなど色んなアイディアで活用できそうですね!
言うなれば、自動応答メッセージは「あなたのバンド専用のGoogle」です。
一つずつ設定するのは大変ですが、ファンの方にとっては便利&楽しいアカウントになりますよね!
実際に使ってみた!1年でフォロワーが100人増えた宣伝手法を紹介
実際にぼくもバンド活動で使ってみました!(※現在は活動休止中)
結果、1年間のバンド活動で約100人の方にフォローしてもらえましたよ。
そこで100人に至るまでやってきたことを共有しておきます。
ロックバンド/ミュージシャンのみならず、LINE公式アカウントを真剣に運用したい人には参考になる部分があるかと思うので、ぜひ読んでください。
①レコーディング音源の無料配信(期間限定)
まずLINE公式アカウントでのメインコンテンツにすえているのがコレです。
バンドのの最新音源はLINE公式アカウントにて無料で聞けるようにしています。
LINE公式アカウントに登録すると、URLが書かれたメッセージがすぐさま返信される仕組みです。
URL先は特設のページになっていて、音源のストリーミング視聴とダウンロードができるようになっています。
ちなみにこの特設ページは、バンドのホームページ内につくって外部からリンクを貼らないようにしています。
サーバーはドメインキング、CMSはWordpress、テーマはアフィンガーを使ってます。(わからない方は無視してくださいw)
②ライブ音源の無料配信(72時間限定)
ライブ音源の配信もやりました。
こちらは一回のライブごとに2~4曲程度を配信。
レコーディング音源と同じように限定性をもたせていますが、こちらは一曲につき72時間としています。
ツールとしてはLINEmp3を利用しています。
操作は非常に簡単です。
音楽ファイルを選んでアップロードすればOK。
音源の保存期間を1日、3日、7日と選べます。
LINEmp3は簡単に音源を共有できるので、メンバーや知り合いに音源を送る時も便利ですよ。
このようにLINE公式アカウントでプレゼントされる音源は無料ですが、限定性を持たせています。
スピード感を持ってリアルタイムにバンドの活動を感じられたらいいなぁと思います。
常に新鮮な、新陳代謝のある場を目指していました。
③ライブが無料になるクーポンを配信
LINE公式アカウントならではの機能である、クーポンの発行も試してみましたよ。
クーポンは抽選で当たるようにできたり、有効期限を設定できたりと本格的です。
抽選は単純に楽しいので、結構チャレンジしてくれる人が多かったですね(笑)
ライブごとに無料や割引クーポンを発行するのは良いと思いますよ。
④QRコードを入れてフライヤーを配る
基本的なことなんですが、ライブでもチラシを配ってLINE公式アカウントのことをお伝えしましょう。
やっぱりライブでフライヤーを受け取ってくれた方がフォローしてくれることが多いです。
ただ単純に「フォロワーを増やす」という意味では一番効果的かもしれません。
QRコードはアカウント設定⇒基本設定から取得できます。
フライヤーに印刷したい場合はQRコード画像を保存して下さい。
友だち追加ボタンもホームページやブログに埋め込んでおきましょう!
以上がぼくが1年のバンド活動で利用した方法です。
これらの特典があることを先ほどのフライヤーはもちろん、各SNSやブログ、ホームページで紹介してきました。
繰り返しですが、SNSからYouTubeへ、YouTubeからLINE公式アカウントへ、そしてLINE公式アカウントからライブへと宣伝活動は導線を考えることが重要です。
他にも、ショップカードを作って「ライブに4回足を運んだ人は次回無料!」とか、そもそもフォローしてくれた時点でライブ無料クーポンをプレゼントしても良いかもしれませんね!
大切なのは「LINE@をフォローしてもらったその先」をイメージすることです。
ライブに来てほしいのか…それとも音源を買ってほしいのか…。
目標によって打つべき施策も違ってきます。
ぜひ色々と工夫してもらってLINE@を充実させて下さい!
【注意点】格安SIMでLINE年齢認証をクリアする方法
実際にLINE公式アカウントを始めたい方は年齢認証に注意が必要です!
いやぁ、ぼくはコレで失敗しました…。
LINE公式アカウントのフォロワーさんと個別にメッセージをやりとりする機能(1:1メッセージ)が、格安SIMの場合は個別メッセージが使えないんです。
個別メッセージの機能を使うには「年齢認証」が必要なんですが、格安SIMでは年齢認証ができないんです…。
ただ格安SIMでも、唯一LINEモバイルなら年齢認証ができます。
また、他の格安SIMの人でも3大キャリアの他人のスマホを使って年齢認証をクリアする方法があります。
PCのLINE公式アカウントの管理画面のアカウント設定⇒ログインユーザー管理をクリックします。
権限選択で管理者を選び、発行されたURLを3大キャリアのスマホをもっている人に送りましょう。
三大キャリアのスマホでログインしてもらったら、「応答モード」から「1:1モード」をオンします。
年齢確認がされますので、認証しましょう。
すると、格安SIM側でも個別メッセージ対応ができるようになります!
このように格安SIMでは通常の方法で個別メッセージは使えないので、対処法としては
- docomo、au、softbankの3大キャリアのスマホでアカウントを作る
- 格安SIMならLINEモバイルを使う
- 他の格安SIMなら3大キャリアの協力者が必要
ということでした。
注意してくださいね!
LINE公式アカウントの料金:無料プランの場合、1か月に送れるメッセージは200まで!
フリープランの場合は1か月で送れるメッセージが200回までと限定されています。
あくまでメッセージが200回なので、仮にフォロワーが200人いたら月に1回しか送信できないわけですね。
送信数を増やしたい場合は上位プランを有料で使う必要があります。
これが地味に高い。
ご、ごせんえん。
LINEは商売上手だなぁ(笑)(逆に言うとビジネスにおいて顧客接点がいかに大事かを物語る)
とは言え、実際に運用してみるとわかりますが、200フォロワーってなかなかの人気者です!
ですから「上限を気にして使わない」という選択肢はあり得ないと思います。
メルマガよりLINE公式アカウントの方が良い?
余談ですが、ぼくはバンド活動とメルマガとLINE公式アカウントを併用していたんです。
その差を見てみると、LINE公式アカウントフォロワーが50人の時で、メルマガ会員は8人でした。
かなり差がありますよね。
コレ、実際に登録を体験してみるとわかるんですがLINE公式アカウントに比べてメルマガの登録はメンドクサイ!
タップ一発でソッコーで登録されるLINE公式アカウントに対して、メルマガは名前とメルアドを入力して、返信メールを承認して…という手間があります。
一般にプライベートの連絡はメールよりもLINEという人も多いと思います。
利便性や、ユーザー数が数字に表れた感じがしますね。
メールの方がリッチなコンテンツを配信できるので良いんですけどねぇ…。
メルマガはMailchimpという無料のサービスを使っています。
無料のメルマガスタンドでは最も本格的なものです。
まぁ、英語のサービスなのでちょっと面倒なとこもあるんですが。
メルマガの運用がめんどくさかったらLINE公式アカウントにしぼるのもコスト(労力)カットという意味では良いかもしれません。
自分たちがかけられる手間を考えて、どちらか一方を使うか、または両方使うかを判断してみて下さい。
LINEはLINE MUSICなど音楽プラットフォームや、LINE PAYなど決済サービスも手掛けています。
音楽活動とかスモールビジネスにとっては、ますます重要なサービスになってくると思うので、やはり選ぶならLINE公式アカウントということになるでしょう。