「バンドを辞めたい!」
…何があったのかはわかりませんが、しょーがないことですね…。
ぼくもイチバンドマンとして経験があるので、色々あったことはお察し申し上げます。
で、「バンドを辞める!」って切り出すのはドキドキしますよね?(苦笑)
2回ほどバンドを解散しているぼくとしても、その瞬間は忘れられません。
そこでこの記事では「バンドを円滑に辞める方法」について考えて見たいと思います。
っというか、ぼくの体験談ですね!w
また記事後半では、辞めたいと切り出された側が引き留める方法もご紹介しますw
そちら側の方は前半を飛ばしてどうぞ!
楽器を捨てるなら
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正しい辞め方。脱退を切り出す時は、LINEでしない、直接会う、お酒を飲まない
マナーです!
最近は恋愛でもLINEで別れを切り出す人が多いと言いますが、個人的にはちょっとね…。
去り際は一番人間性が見える場面です。
ここは限りなく誠実に行きましょう。
基本的に顔と顔を見合わせて直接話します。
そして、お酒を飲まないこと!
居酒屋の席で脱退・解散話を切り出すとたいがい感情的になってケンカしますw
お酒の勢いを借りたいのはわかりますがガマンしましょう。
まぁ、ミーティング前に自分だけいっぱいひっかけるのは許しますかw
ぼくも最初のバンドで解散話が出た時は居酒屋でした。
で、話がまとまるはずもなく、結局2度3度ミーティングを重ねることに…。
周りも騒がしいし、集中できないんですよね。
辞めるタイミングは自分で作る。「〇月以降の予定は入れないで」と切り出そう
バンドを辞めたいと思っても、多分他のメンバーがどんどんライブやらレコーディングやら予定を決めていて、なかなか言い出せませんよね?
なので、まずは予定をストップさせることから切り出しましょう。
今現在から、数か月後以降は予定は入れないで欲しいと伝えます。
するとだいたい察しの良いメンバーは「あ、コイツ辞めるのかな?」と思うはずですw
ちょとした言葉のアヤですが、「辞めさせてくれ!」っていきなり言うより、「6月以降は予定を入れないで欲しい。実は…」と切り出した方が、「そこまでは責任を全うするよ」と最初にアピールができます。
辞める理由は?嘘をついたって良いと思う
おそらくあなたがバンド辞めたい理由は、
- 就職する
- 結婚する
- お金がない
- 嫌いなメンバーがいる
あたりではないでしょうか?
就職するにもしても、例えば「親が倒れて仕送りをしなくちゃいけない」とか「子どもができて稼ぎが必要になった」とかのっぴきならない理由の場合は、メンバーも納得してくれると思います。
でも、ウソをついた方が良い理由もあります。
ただひとつ「メンバーが嫌い」という理由なら他のイイワケをした方と良いと思います。
いや~、だってそんなこと言っちゃったらカドが立つだけですよね?(笑)
コレはバンドとして同じ作品を作る仲間としては嫌いだけど、友人としては好き、とか複雑な感情があるパターンだったりもします。
だから「お前が嫌いなんだ!」とわざわざ言わなくていい。
多分、お互いに音楽を続けていくとまたどこかで会うでしょうし。
実際に辞めれるのは数か月後だと心得る
だいたいアマチュアインディーズバンドだと半年先から長くて1年先まで予定が決まっていることが多いはずです。
だから、辞めたいと言ってすぐ辞められるもんでもないんですよ。
なので今はバンドの調子が良かったり、バンド仲が良かったりして楽しい場合でも「いつかは辞める」ということを想像しておいて欲しいです。
逆に言うと、ほとんどの場合、永遠に続くものではありませんから。
でも、その想像は悪いことではありません。
「辞め時」を考えることは、「目標」を考えることをイコールです。
ゴールを考えるってことですからね。
むしろメンバー全員がどんなゴールにしたいか?を考えることは結束を高めることに有意義ですよ。
一枚岩になったバンドは強いです!
【結論】責任を全うすれば、辞めるのは自由!
ひとつ間違いないのは、脱退において話がこじれるのは、その人が責任を全うしないから。
ぼくのバンド仲間でも、失踪・雲隠れがなんとまぁ多いこと…。
こちとら心配して探すんですけどね~。
ライブのキャンセル料とか、今後の予定とか全部がドンガラガッシャン。
これで許せ、と言う方が無理です。
ですから、最初に言った通り「何月以降は予定を入れないで」=「そこまでは責任をもってがんばります!」という約束が大事なのです。
そうすれば、残されたメンバーは対応できますからね。
責任させ果たせば、あとは個人の自由が尊重されるはずです。
メンバーを引き留める方法
ここからは逆の立場の人へのアドバイスです。
「辞めたい!」と言ってきたメンバーを引き留めたい場合どうするか?
それには辞めたい理由に対応できれば良いワケですよね?
考えられる脱退理由と解決方法を考えて見ましょう。
①お金がない!⇒音楽をお金に変えてみよう
まず何らかの理由でお金がない(またはもっと欲しい)から辞めたい!というパターン。
では、バンドとしてもっとお金を稼ぐ方法を実践してみてはどうでしょうか?
バンド活動がお金に変わると、今まで自腹を切っていた分をプライベートの費用に回せます。
つまり実質的にメンバーの収入が増えるというわけです。
家計に優しいバンド活動を目指したいですねw
音楽で稼ぐ方法はどんどん増えています。
こちらのカテゴリーから自分が実践できそうなものを探してみて下さい。
②人気がない!⇒宣伝方法を考えてみよう
ライブにお客さん入らないし、人気がないから辞めたい!
だったらもっと宣伝をしてみましょう。
無料でできる宣伝方法も、こちらのカテゴリーでたくさん紹介しています。
③音楽性が違う!⇒もっと基礎的な部分を見返してみては?
これもよくある話ですが、問題はジャンルの話ではなくて実は単なる技術不足だったりします。
バンドは音楽理論がなくてもできるだけに問題がこじれるとややこしいんですよね…。
改めて基礎的な部分を勉強すると一段も二段もバンド演奏が楽しくなりますよ!
④時間がない⇒ライフスタイルを見直そう!
「①お金がない」にも関係していることですが、仕事やプライベートの事情で忙しすぎるという理由で辞めたい人がいます。
時間がないなら、ライフスタイルを根本から見直さなければいけません。
まずは音楽と両立できる仕事を探す。
そもそも、お金を使わない生活をすればバイトを減らせます。
ぼくはこっちのスタイルw
以上のようにバンドを辞めたいメンバーがいたら、辞めさせない理由を考えるより、一緒に続けていく方法を考えて見ましょう。
ぼくは長くバンドを続けてほしい。辞めない方が良い理由をU2から学ぶ
実は個人的には、みなさんにバンドを辞めずに長く続けてほしいと思っています。
むしろ長く続けることができる、そんな世の中になって欲しい。
今、音楽の世界には移り変わりつつあります。
「長く続けること」が音楽でメシを食う必要条件になりつつあると感じているんです。
世界的ロックバンドU2に「バンドを辞めない方が良い理由」を見ました。
こういった例があることもバンドマンにはぜひ知っておいて欲しいんです。
U2の「Songs of Innocence」のマーケティングがすごかった
U2の最新作「Songs of Innocence」はチャートにもグラミー賞にも入らない、現段階では。しかし、過去26作品がアップルイベント後にチャートインするフリーミアム効果を発揮
2014年。
ニューアルバムを世界i tunesユーザー5億人に向けてフリーダウンロードさせるものです。
上記リンクの通り、チャートにも入らないし、売り上げにもならない。
しかし、このマーケティングは大成功しました。
今回のアップルとのプロモーション効果は、最新アルバムの注目だけにとどまりませんでした。Mashableによれば、iTunesトップ200アルバムランキングに9月12日の段階で、U2の過去のアルバム26作品がランクインしたことが明らかになりました。
またU2のシングル18曲が世界46カ国でトップ10入りしたことも判明しました。(http://jaykogami.com.2-t.jp/5jJHより引用)
また、おそらく次回のワールドツアーは世界中でソールドアウトを連発する過去最大規模のものになるでしょう。
U2の膨大な楽曲の中からたった一枚を無料にしただけで数え切れないほどのファンを獲得したことがこの「過去作品が売れている」現状から読み取れます。
さて、なぜこれが「バンドを長く続けるほうがいい理由」になるのでしょうか?
それを理解するために必要な概念があります。
バンドを続けるほど威力を発揮する「ロングテール効果」
インターネットを利用したネット販売などにおいては、膨大なアイテム(商品)を低コストで取り扱うことができるために、ヒット商品の大量販売に依存することなく、ニッチ商品の多品種少量販売によって大きな売り上げ、利益を得ることができるという経済理論。
- 情報マネジメント用語辞典
(図:@IT情報マネジメントより)
例えばi tunesでデジタル音源を販売するにしても、AmazonでCDを販売するにしても商品を陳列できる”棚”は事実上無限で管理のコストも安いです。
音楽でも十分このロングテール効果が見込めます。
今回のU2の事例で重要なのは「新譜のフリーダウンロード」よりも”ロングテール部分”つまり「過去作品」が大量にインターネットを介して買えるということでした。
過去作品が多ければ多いほどロングテール効果は高まり、収益は増える。
つまり、「音楽を作り続ければ、それだけ音楽で食える可能性が高まる」ということです。
そのためにはバンドを長く続けなければいけません。
定期的な「バズ」でロングテールを底上げ
U2のようにロングテールが確保できたらあとは「バズる」ことを狙いたいですね。
「バズる」というはインターネットの世界で短期的にアクセスが増大することを言います。
バンド活動においては新譜のリリースが正に「バズる」タイミングです。
新譜が話題を呼ぶように仕掛けを作ります。
U2は「アップル」「フリーダウンロード」でという強力な話題でまさに世界最高レベルの「バズ」を起こしました。
これはさすがに誰でも真似できませんね(笑)
でも日本のインディーズバンドでも参考になる事例もあります。
(参考記事:CDが売れない?バンドはCDを作るべきか、否かを考え対応策をとろう)
あなたはバンドで食べていきたいと目標をもっている人でしょうか?
そのためには「長く続ける」というのが条件の一つになっていることが理解していただけたと思います。
バンドを続けることは本当に難しいことですが、U2からその勇気を貰ってバンド活動を頑張って下さい!