バンドマン/ミュージシャンのみなさんはオーディオストックというサイトはご存知でしょうか?
ぼくのバンド「ヘイシーズ」も登録したんですが、登録してすぐ楽曲が購入されて利益が出たんですよ。
多分、知らない方も多いと思うのでご紹介しておきます。
また、記事の後半ではオーディオストックの先輩ユーザーと、オーディオストック代表による「オーディオストックで稼ぐコツ」もご紹介します。
初めての方も中級者の方もぜひご覧ください。
このサービスはやっておかないとだいぶ機会損失ですよ~!
オーディオストック(Audio stock)とは?
音素材マーケットプレイス「オーディオストック」はロイヤリティフリー形式で楽曲や効果音などのライセンスを販売するサービスです。
オンライン上で購入手続きを行うだけで、映像制作、ゲーム、アプリ、イベント等のさまざまな商業用途のコンテンツに音素材を使用することができます。
24時間いつでも検索・ダウンロードが可能です。
世の中色んなクリエイターさんが音楽を欲しています。
映画、ドラマ、ゲームなどなど様々な場面で音楽が使われていますよね。
普通、メジャーなアーティストの楽曲を自分の作品に使用しようとすると、JASRACに申請しなければならず結構めんどうなんです。
そこでオーディオストックなんですね。
オーディオストックにはプロ、アマ問わず色んな音楽が登録されています。
音楽の使用権の購入も非常に簡単で、クリエイターさんにとっては気軽に音楽を購入、使用ができるというわけです。
オーディオストックは超簡単に言えば、「アマチュア版JASRAC」ですかね。
逆に言うと、アーティスト(ロックバンド)はオーディオストックに楽曲を登録することで、かつてないほど簡単に自分の楽曲を二次利用してもらえるんです。
ではアーティストがオーディオストックを使うと具体的にどんな利点があるんでしょうか?
オーディオストックのメリット①!色んな作品に使われて宣伝になる
まずはコレですよねぇ。
ぼくの知っている範囲で知人のアーティストは、
- お笑いのDVDや
- 地方のCMソングに
に使用されたなんて話も聞きました。
特にロックバンドのようなアーティスト系のミュージシャンにとっては思わぬ宣伝になり得ます。
本来、そういったメディアに自分の楽曲を売り込む(営業)ことや、使用料を請求することは個人レベルではまず不可能です。
オーディオストックはいとも簡単それを実現しちゃいました。
実際に音楽を利用してれる法人や、動画制作者に対するアピールにも余念がありません。
2021年は俳優の今田美桜さん出演のCMが制作されました。
これはわたしたちミュージシャンにかわってクライアントに営業してくれているようなもの。
ますます頼れるプラットフォームとして進化しており、音楽の作りてからしても、とてもありがたいですよね。
オーディオストックのメリット②!報酬が受け取れる
もちろん、タダで使ってもらうわけではなくちゃんと報酬を受け取ることができます。
歌モノの場合、最低販売価格は3240円~で、アーティストが受け取れる報酬はその内の40%。(実績によって上昇する)
つまり1曲につき1200円が報酬として受け取れるわけです。
歌もの以外にも、「BGM」「効果音・ボイス」といったジャンルがあります。
それぞれ最低販売価格はBGMが1080円~。
効果音・ボイスが540円~です。
きちんと報酬が発生した上で自分の音楽が世に広まっていく。
これはミュージシャンにとってもとても嬉しいことですよね。
オーディオストックは売れない?いやいや、何も宣伝していないのに売れたよ!
で、実際にオーディオストックに楽曲を登録すると(使用権は)売れるのか!?といった話ですが、ぼくらは売れました。
ご覧のようにステファニー×ステファニーという楽曲が売れました。
ちなみにこの曲です。
www.youtube.com興味深いのは、ぼくたち「オーディオストックで楽曲購入できます!」とかほとんど宣伝していないんですよ。
ホームページにちょっと記載しているだけです。
つまり半自動で収益があがったことになります。
しかもこの楽曲を登録したのが、10月9日なので1か月たらずで成果がでちゃった。
これはオーディオストックそれ自体が活発な市場であることを示唆しています。
以上のことから、アマチュアからプライベーターのミュージシャン/ロックバンドが使わないのはかなり期間損失であるのがわかってもらえたと思います。
オーディオストックでは稼ぐには?先輩のアドバイスまとめ
①オーディオストック社長と先輩ユーザーに聞く!稼ぐコツ!
先日、なんとオーディオストック代表取締役社長の西尾さんとオーディオストックユーザーのハヤシユウさんとランチ会してきました!
昨日、ミュージシャンのハヤシユウさんと、オーディオストック代表取締役社長の西尾さんとランチ会(もはや女子会)でした!
かなりためになる話を聞けたので、後でブログにして共有しますね。— 星川崇 (@Soh_RundabanSP) 2017年9月2日
そこで出た話が「ロックバンドがオーディオストックを攻略するためのアイディア」と言えるようなものだったので、みんなに共有しておきます。
オーディオストック古参ユーザーであるハヤシユウさんと、代表の西尾さんにアイディアですから、かなり参考になりますよ!
「生演奏」は強み!
現在オーディオストックを使っているユーザーの多くは、いわゆるDTMerが多く「打ち込み」でつくられた音源が多いです。
その中でロックバンドは制作スピードはDTMerに劣るにせよ、「生演奏」という強みがあります。
生演奏を録音した音源は比較的少なく、クライアントにとって魅力的に思える部分が多々あるでしょう。
ロックバンドが攻めれる市場はまだ残っているんです。
ハヤシユウさんもスプラトゥーンのBGMがロックサウンドだったことで、「ロック調の曲でもゲームBGMはイケるんだ…」と感じたとか。
イメージとしては、バンドでこういうのを出したらいいんじゃないか、と思っている。ライブのSE的にも使えるし。音質はどこまでよくできるか、時間と予算と相談だけども。>引用記事
激しいロックのオーソドックスなBGM/ハヤシユウ https://t.co/QZJEqXDCBt— ハヤシユウ (@884yuu) 2017年9月3日
まずは楽曲をアップロードしてチャンスをうかがってみる価値はありそうですよ。
別にランニングコストはかからないですしね!
インストバンドは大チャンス!
オーディオストックで実際に買われる音源の8割はインストやBGMだそうです。
代表の西尾さんから聞いた情報ですからガチですよw
なので、インストバンドにはかなりチャンスです!
「生演奏」の「インスト」となれば、多くの需要が見込めそうですよね。
逆に2割の需要に向けて歌ものに特化するのもアリかもしれません。
30秒~1分のインストを作ってみよう!
「インストバンドじゃねーし」というバンドマンも諦めないで~。
ハヤシユウさんから出たアイディアですが、「30秒~のインスト音源」をアップロードすれば需要はありそうなんです。
これはバンドマンのぼくからすれば盲点でした…。
楽曲制作というと、「3分~5分の歌モノ」という意識しかなかったのですが、なるほどBGMとしてオーディオストックで売るならもっと短くても良いんですね。
1分程度のインスト音源ならロックバンドでも量産できそうです。
セルフレコーディングがすぐにできる「スゴ録」などの設備がついたスタジオも増えていますから、リハーサルの息抜きがてら、短いインストを作曲⇒レコーディングすると、のちのちバカにならない資産になってくれそうですね。
前述のようにぼくのバンド「ヘイシーズ」はすぐに楽曲が売れました。
4曲しか登録してなかったのですが、続けていればもっと売れたでしょうね…。
10曲、20曲と歌モノ音源を増やしていって、さらに先ほどの「短いインスト作戦」を合わせれば、ロックバンドでもコンスタントに月1万円を売るのは決して不可能ではないと実感します。
月1万円とすれば、年間で12万円…。
決して小さくない数字ですよね?
レコーディングや遠征に、十分資金源になってくれます。
登録後は完全放置で不労所得になってくれるのもオーディオストックの魅力です。
ちなみにオーディオストックでは100再生に1回買われれば優秀とのことでした。
アベレージとしては200回に1回買われるくらいだそうです。
なので、それを下回る楽曲は取り下げたり、逆に成績の良い楽曲があったら、それをうまく参考にしながら売れる楽曲を研究すると良いそうです。(西尾氏談)
それでいうと、ヘイシーズの楽曲は優秀でした…。
50再生に2回も売れてる…。
ってなことがあなたの楽曲にも十分起こり得ます。
(活動休止もったいねぇ!w)
販売価格の50%以上がオーディオストックの利益になるんですね。
しかし、「権利販売」というのはそれなりにリスクの高い商売です…。
ミュージシャンならば誰でも、著作権関連の裁判ざたを1つや2つ思い出せると思います。
そういった権利販売のトラブルのリスクを背負ったり、管理コストを支払っているのはオーディオストックなんですね。
「パクった!パクられた!」で法人から訴えられたら、責任を負うのはプラットフォーム。
そうなると、すぐに会社が傾くくらいの損害賠償が生じるのは想像に難しくありません。西尾さんに伺うと、オーディオストックでは登録前の厳正な審査と適切な楽曲管理によってリスクマネージメントをしているそうです。 そのためにコストが掛かるのは当たり前ですよね。
そう考えると、逆にそんなリスクの高い商売よくやってくれているな~とぼくは思います(笑)ぼくはオーディオストックを経て実際にプロになった方も知っていますし、こういったストック音源サービスはこれからのミュージシャンによってかなり重要だと思います。
そもそも「権利販売」はプラットフォームなしではコミットしにくい市場ですし。 近未来ではブロックチェーンの導入によって、ますますこの分野の市場は伸びていくでしょう。 その意味でもロックバンドは今からオーディオストックを使ってみて欲しいと思います。
②オーディオストックストックで稼ぐためのノウハウ(有料)
オーディオストックで人気ユーザーの「こおろぎ」さんがオーディオストックで稼ぐためのノウハウを販売しています。
コンテンツプラットフォームnoteで販売しており、誰でも買うことができすよ!
- アカウントの設定
- 楽曲登録時の設定
- 売れる曲の分析
- ノイズ審査に落ちた時の対処法
- 売れる曲の作り方
- 曲のアイディアの出し方
などを具体的に解説してくれています。
有料部分を全て購入しても2,000円いかないですから(記事執筆時点)、本気でオーディオストックで稼ぎたい人は購入をおすすめします。
ちなみにぼくも買いましたが、一番勉強になったのは「どんな曲調の楽曲を作るべきか?」という部分でした。
音楽以外のクリエイターの方にとっても興味深いと思います!
ロックバンドもオーディオストックを使ってほしい!
オーディオストックの音素材のジャンル分けを見て下さい。
(2016年12月5日現在の画像)
全体的にゲーム音楽や電子音楽の音素材が多く登録されているのが伺えますよね?
「ロック」や「エレキギター」を見るとかなり少ない。
これはロックバンドのような楽曲が相対的にあまり登録されていないということだと思います。
この状態は使う側からすればチャンスです。
ロックバンドにとってはオーディオストックは活発な市場でありながらもライバルは少ない。
単純にロックに登録されている楽曲が3240って個人的にはメッチャ少ないと思う。
そういった市場環境からぼくらの楽曲を比較的簡単に収益をあげることができたのではないかと予想しています。
ぜひ、ご紹介した先輩ユーザーと代表のアドバイスを参考に挑戦してみて下さい!
オーディオストックは利用するだけならお金はかかりません。
気軽に挑戦してみて下さい。
既に販売中の曲を登録するのは賢いですね。
以上「オーディオストックは売れない?ぼくはすぐ売れた!」という話題でした。
参考になったらうれしいです。
※権利販売ではなく、音楽を作品として売りたい方はこちらもご覧ください。