フォーブスが2017年の「最も稼いだヒップホップアーティスト」ランキングを発表しました。
ランキングは以下の通り。
注目はあのヒップホップスターです!
注目は5位のチャンスザラッパー
1位:ディディ /1億3000万ドル
2位:ドレイク /9400万ドル
3位:ジェイ・Z /4200万ドル
4位:ドクター・ドレー /3450万ドル
5位:チャンス・ザ・ラッパー /3300万ドル
6位:ケンドリック・ラマー /3000万ドル
7位:ウィズ・カリファ /2800万ドル
8位:ピットブル /2700万ドル
9位:DJキャレド /2400万ドル
10位:フューチャー /2300万ドル
1位と2位がケタ違いでビビりますが、今回とりあげるのは5位のチャンスザラッパー。
彼のユニークな活動を見てみましょう。
チャンスザラッパーのビジネスモデルとは?
チャンスザラッパーの活動で特徴的なのは「CDを有料販売しない」こと。
彼の作品を見てみると、2012年に最初のアルバム『10 Day』をリリース。
2013年には『Acid Rap』をリリースして大ヒット。
2016年作『Coloring Book』では、第59回グラミー賞で最優秀ラップ・アルバム賞を獲得するなどしています。
しかし、過去全ての作品が無料ダウンロードか、SoundCloud、Apple Music、Spotifyといった配信サービスへの楽曲提供で、楽曲の有料販売してないんです!
「じゃあ、どうやって稼いでいるの?」というと、収益の柱になっているのはグッズの販売だそうす。
ツアー先限定のご当地グッズなどを売るなどして工夫しています。
彼のホームページを見るとグッズが充実しているのがわかりますね。
その他にも、企業とのコラボによって収益を挙げているそうです。
新作はApple Musicへの限定配信にすることによって、Appleから50万ドルの巨額の契約をとりつけたとか。
グラミー賞に選出された、と書きましたが、実はグラミー賞は「音源を有料販売していないミュージシャンは選考対象外」というルールがあったんです。
しかし、CDの売上やダウンロード数では集計されなくても確実に"ヒット"している彼の作品はルールを変えさえ、グラミー賞を受賞したんです。
60年近くに及ぶグラミー賞の歴史の中でも初めてのことです。
そういった活躍から、チャンスザラッパーはアメリカのビジネス誌『Fortune』が選ぶ、最も影響力を持つ40歳以下の40人を発表する「40 under 40」や、米『TIME』誌による「ネット上で最も影響力のある25組」にも選出されています。
CDに頼らないビジネスモデルの確立へ
- マスメディアで宣伝
- CDを売る
という、90年台に全盛を極めた、大きく強いビジネスモデルも今も昔。
現代ではCDは売れなくなり、アーティストにとって最適なビジネスモデルはいったいなんのか?と実験と研究がなされてきました。
チャンスザラッパーの、
- 音源を無料で配信
- グッズを売る
- 企業とコラボする
というのは一つの答えと言えるでしょう。
何より、そのビジネスモデルで全ヒップホップアーティストの中で5位に入る収益を上げてますからね。
これは音楽活動をしている全アーティストが参考にすべき事例だと思います。
チャンスザラッパーのビジネスモデルはCDを中心としたそれより、コストが少なく小さく始めやすいのも魅力です。
言わずもがな、YouTubeやSondCloudを使えば万人が無料で音楽配信をできます。
SpotifyやApple Musicといった音楽ストリーミングに向けてもTUNECORE JAPANなどを使えば誰でも楽曲を配信することが可能です。
関連記事:iTUNESやApple Musicで音楽を配信するには?5つの方法をまとめてみた
また、BASEを使えば今すぐに無料で自分のネットショップを立ち上げることができるし、提携サービスのCanvathを使えば、グッズ販売も秒速で実現できます。
関連記事:【手数料激安!】ミューシャンはBASEで音楽を売ろう!
企業とのコラボやスポンサードについても、アマチュアバンドでもあながちあり得ない話ではありません。
実際にぼくがやっていたバンド「ヘイシーズ」では、企業にスポンサーになってもらったことがあります。
もちろん、誰しもがチャンスザラッパーのように大儲けはできません(笑)
ですが、個人的にはその方法論でスモールビジネスを実現するアーティストがたくさん出てきてほしいなぁ、なんて思っています。
ご覧のように、始めるハードルはとても低いですからね。
今注目のチャンスザラッパーのビジネスモデル。
ぜひ、参考にして下さい!