「好きなことで生きる!」なんて言葉がちょっとしたブームになり、フリーランスに挑戦する人が増えていると思います。
ぼく自身も今現在はフリーとして生計を立てて、「フリーランス仲間」が増えてきました。
しかし、その仲間の中でも安定して稼ぐことができずフリーランスで稼ぐことに挫折する人も多いんです。
よくよく観察してみると「挫折する理由」が見えてきたので、みなさんに共有しておきます。
主にぼくの分野である音楽系フリーランス(と文筆系のフリーランス)の話ですね。
副業もどんどん一般化しそうですから、「少額でも自分の力で稼いでみたい!」という方には参考になると思います。
フリーランスを続けられない理由はストック型の収益がない、または少ないから
ストック型とは「一度コンテンツを作っておけば、その後ずっと収益を上げてくれる」タイプの収益です。
なんだか「そんな楽なことあるの!?」と言いたくなるような夢みたいな説明ですがw、ストック型の収益は得てして、一つのコンテンツが上げる収益額は少ないです。
ストック型に対して、フロー型の収益もあります。
フロー型は一度きりの収入で、額は大きいことが多いですが持続的に営業をしていかないと途絶えてしまいます。
- ストック型⇒小額、持続性あり
- フロー型⇒多額、持続性なし
例えば文筆業なら、
- 自分のブログ⇒ストック
- 人から依頼を受けて文章を書くライター業⇒フロー
となります。
あらゆる業種において、このストック型とフロー型の収益構造は存在していますね。
タイプ | フロー | ストック |
文筆業 | ライター、クラウドソーシング | ブログ |
サウンドクリエイター | 楽曲製作依頼 | オーディオストック |
音楽アーティスト | ライブ・グッズ販売 | 印税 |
どうやら、フリーランスを続けられない人はこのストック型の収益が少ないようなんですよね。
ストック型の収益を確立するメリット
ではなぜストック型の収益がフリーランス持続の強みになるのか?
まずストック型の収益は「いきなり増えないけど、いきなり減らない」という性質を持っています。
ブログはストック型の典型的な例で、記事を自分のブログに蓄積しておくことで検索エンジンから恒常的なアクセスが望めます。
ブログは「3か月更新しないとダメ!」とか「100記事は書かないとダメ!」と言われるほど、結果が出るのが遅いです。(そうでない人もいるのですが)
そのかわり一度波にのると、非常に安定感があります。
また収益が積み重なっていくので、続けるほどに楽に稼げるようになるんですね。
Googleは定期的にアルゴリズムの変更があるので、未来永劫ずーっとアクセスがあるというわけではないですが、頑張って更新し続けると「今、自分自身が手を動かしていないこの瞬間にも収益が発生している」という状態を作り出すことができます。
ここまでくると、活動の選択肢を広げることができるんです。
時間に余裕がありながらも収入が途絶えることが無いわけですから、
- やりたくない仕事をやらない
- だからやりたい仕事はリスクをとって全力で挑戦できる
- さらにストックを積み上げることもできる
- スキルアップのための勉強ができる
といった選択肢が生まれてきます。
フリーランスとしてブレイクした仲間の多くはこのストック型の収益をしっかり活かしているように見えますね。
あくまでぼくの観測範囲内ですがストック型収益が5万円以上あると、継続的にフリーランスとして生計を立てられる人が多いです。
ブロガーだから、ライターがうまくいくという例
フリーランスのWEBライターとして活躍する大西勝志さんがウェブライターとして自分のブログをもつメリットを紹介しています。
個人ブログを運営している場合は、応募するときにブログURLを記載してアピールしましょう。
ライティングの実績がなくても、ブログの内容が良ければ採用される可能性があります。
ぼくはWebライターとして活動を始めた最初の月に、「ブログを読んで興味を持った」という理由で単価2円の案件を受注できました。
その時の実績から考えると、まずあり得ないこと。
すごく驚いたことを今でも覚えています。
フロー型のクラウドソーシングとストック型のブログを並行してやることにより相乗効果が得られんですね。
人気ブロガーのヒトデさんも同じような趣旨でライターにブログを薦めています。
もしもヒトデさんが、現在のブログ収益やフォロワー一切無しで専業のWebライターとして生計を立てていくなら、どういう戦略でやっていきますか?
これに対する僕の答えがこれです
まずブログとSNSアカウントを作る
日々のやってる仕事(今日は何文字書いて、収益いくらだった、とか)をブログで公開する
同業の人が興味を持ってくれるのを狙いつつ、同じような境遇の人(ライター)をフォローしまくって絡む
ブロガーやアフィリエイターにも徐々に輪を広げていき、人の紹介で割の良い仕事を得る
音楽でも同じようなケースは考えられますよね。
ストック型の音楽サービスに登録していた楽曲が映画やCMなどで使用され話題になり、アーティストとしてのライブの集客が増えるなんてことはままあり得る話です。
どちらか一方というわけでなく、収益構造をよく理解してバランスよく自分の仕事のポートフォリオを組むことが大切です。
ストック型の収益をつくるには?
文筆業ならストック型の収益はブログや出版ということになると思います。
ブログの始め方や稼ぎ方はこちらの記事を参考にして下さい。
音楽ならやはりオーディオストックをおすすめします。
オーディオストックは誰でも音楽の権利販売に挑戦できる貴重なプラットフォームです。
こちらの記事でオーディオストックの説明や先輩利用者の声を掲載しているので参考にしてみて下さい。
特に将来的にフリーランスになりたくて副業を始める方にはストック型収益の構築から始めるのをおすすめします。
安定したサラリーを捨ててフリーランスになるには勇気がいるでしょう。
ストック型収益があれば「とりあえず何かあってもこのぐらいの収益はある…!」と独立後の算段が立てやすくなります。
以上「フリーランス音楽家の成功のヒケツ。「ストック収入」を確保しよう」という話題でした。
参考になったらうれしいです。