『ゼロからでも始められるアイドル運営』という本を読みました。
田家大和さんがアイドル「ゆるめるモ!」を立ち上げ、運営する中で得た経験を披露している本です。
ぼくは10年間バンド活動を続け、自主レーベルからCDをリリースしたりツアーをやったりしてきました。
やはりと言うか、バンド活動はアイドル運営と似ているところが多々ありました。
今日は『ゼロからでも始められるアイドル運営』に書かれてる内容に、ぼくの経験をプラスして「今日からアイドルプロデューサーになるために便利なツール」をお届けします。
本書にならって
- アイドルの卵を集めよう!
- 楽曲を作り全国に流通させよう!
- 衣装やミュージックビデオを作ろう!
- ライブを行い利益をあげよう!
の順にご紹介します。
ぜひ、参考にしてみてください。
アイドルの卵を集めよう!
まずはアイドルの原石を探して、チームを結成しなくてはいけません。
アイドルの探し方は3つあるそうですよ。
1、スカウトを成功させるために名刺をつくる『ラクスル』
アイドルの探し方の1つ目は「直接スカウトする」だそうです。
原宿、渋谷あたりのかわいい子に直接声をかけると。
その際は当たり前ですが、名刺が必要です。
アイドルプロデューサーの肩書きの名刺を作っておきましょう。
ネット印刷なら断然『ラクスル』が本命。
両面カラー100枚が500円からという安さです。
2、ソッコーでメンバー募集用のサイトをつくる『ペライチ』
2つ目はネットで広く募集する方法です。
『ペライチ』ならその名のとおり、ペラ一枚のウェブサイトをすぐに作れます。
デザイン性もすぐれているので、あとは素材さえあればサイトを公開できます。
メンバー募集などの特設サイトで利用するにはぴったりなサービスです。
3、既にアイドル活動している人をみつけよう『ツイキャス』
3つ目は逆アプローチという方法です。
どういうことかと言うと、既に個人レベルで活動しているフリーのアイドルに声をかけて一緒にがんばっていく方法だそうです。
コレぼくの勝手なイメージですが、個人で活動しているアイドルの人は「ツイキャス」を使っている気がします。
ツイキャスは日本国内のサービスで、ライブ配信アプリではぶっちぎりの利用者数を誇ります。
特に若年層に人気なので、アイドルの方は利用する傾向が強いです。
なかなかググってもフリーのアイドルは見つけられないと思うので、SNSを基点に探すのが賢いでしょう。
楽曲を作り全国に流通させよう!
さて、メンバーが集まって結成されたら次はアイドルソングを作ってCDにします。
このあたりのノウハウはバンドと一緒ですね。
4、良い作曲家をみつけよう『Audio Stock』
自分が作曲できない場合は、プロの作曲家に楽曲制作をお願いすることになります。
その際は『Audio Stock』というサービスが便利です。
Audio Stockは使用料を払うことで登録されている楽曲や効果音を使用できるサービスです。
多くの職業作曲家の方が登録されていますから、楽曲を漁りながらイメージにあった人に直接楽曲制作を依頼すると良いでしょう。
また同じように『DOVA-SYNDROME』というサイトも見ておくと良いです。
5、レコーディングにおすすめ『セルフレコーディングスタジオ』
楽曲ができあがったら、アイドル本人たちのヴォーカルトラックを録音する必要があります。
レコーディングエンジニアが常駐するスタジオを使うのが普通です。
ですが、最近では楽曲制作とレコーディングエンジニア両方のスキルをもつ「DTMer」の人も多いです。
そうゆう人は制作から収録まで一貫して行ってくれるのでありがたい。
DTMerさんのハウススタジオにお邪魔するか、乗り込みエンジニアOKのセルフレコーディングスタジオを利用することになります。
こちらの過去記事に都内でセルフレコーディングできる場所をまとめてありますので、参考にしてみてください。
関連記事格安でレコーディングする方法はセルフレコーディングです
6、CDをプレスしよう『at-green』
次は出来上がった楽曲をCDにします。
『at-green』さんはぼくが実際にお世話になったCDプレス会社さんでおすすめの会社です。
対応が丁寧で助かりました。
こちらの過去記事に詳しい解説と、CDを自分でパッケージする方法も書いてあります。
ぜひ参照ください。
関連記事おすすめの激安CDプレス会社と紙ジャケット手作りする方法
7、CDを流通してくれる『Ultra Vybe』
いよいよCDが出来上がったら流通しましょう。
CDを流通してくれる流通会社をディストリビューターと言います。
そのディストリビューターでおすすめなのが『Ultra Vybe』さんです。
インディーズ流通だったらほぼこちら一択と言っていいのではないかな?
レーベル側に負担も少なく、老舗のディストリビューターなので信頼がおけます。
実際にぼくも利用させていただきました。
8、音源をネットでも流通させよう『TUNECORE JAPAN』
CDだけでなくダウンロードやストリーミング配信も視野に入れなければなりません。
誰でも簡単に音源をネットで配信できるサービスが『TUNECORE JAPAN』です。
iTunesなどのダウンロード配信はもちろん、Apple MUSICやAmazon Music、Spotifyなど流行のストリーミングサービスにも配信できます。
また音楽好き御用達の音楽アプリShazumなども対応しています。
どこにチャンスがあるかわかりませんからチェックしておきたいサービスです。
9、資金を集めたい人は注目の『CAMPFIRE』
制作過程で資金が必要になったらクラウドファンディングもアイディアの1つです。
クラウドファンディングはネット上で広く資金提供を呼びかけるサービスです。
実は「ゆるめるモ!」も大手クラウドファンディグサービスの『CAMPFIRE』利用したことがあるそうです。
その時は知名度が低い時期だったらしく、なかなか思ったようにはいかなかったらしいです。
しかし、現在では『CAMPFIRE』はすごく進化していてよりプロジェクトが達成しやすくなっているのは間違いありません。
ぜひ利用を検討してみてください。
衣装やミュージックビデオを作ろう
続いてはライブのために衣装や振り付け、プロモーションのためのミュージックビデオ作成、売り上げアップのための物販づくりを考えます。
10、メイド服専門衣装通販『CANDY FRUIT』
アイドル衣装専門の通販サイトを発見したのでご紹介しておきます。
おぉ…ファンシーですね。(笑)
11、ミュージックビデオを作るためのアイディアいろいろ
ミュージックビデオの作り方はバンドも一緒で、自主制作したり、専門業者にお願いしたり、フリーのクリエイターさんにお願いしたりです。
こちらの過去記事にまとめてありますので参照してください。
関連記事インディーズバンドのミュージックビデオ(PV・MV)作り方色々(僕のドキュメントを含めて)
12、ミュージックビデオの宣伝を専門家にお願いする『Draft』
YouTubeに上げたミュージックビデオをより多くの人に見てもらうためにはネット広告も検討する必要があります。
『Draft』はウェブマーケッターに特化したクラウドソーシングサービスです。
ウェブマーケティングの専門家に自分の動画の宣伝を依頼することができます。
なかなか再生回数が伸びないな、と悩んでいる場合は使ってみてください。
※追記 現在、Draftは新規会員登録を停止しています。広告運用代行をお探しの場合はココナラ のウェブマーケティングカテゴリーからお探しするのをおすすめします。
13、オリジナルグッズを簡単受注生産『Canvath』
グッズをつくって販売することはアイドル運営において利益をあげるために重要な要素です。
しかし在庫リスクがあり、どれくらい売れるのかという見極めは非常に難しいです。
そこで『Canvath』を利用してみてください。
完全受注生産でグッズをつくれるサービスです。
14、通販サイトを無料でつくれる『BASE』
『BASE』は無料で自分のウェブショップがつくれるサービスです。
なんと上記のCanvathとも連携していて、Canvathで作ったグッズをBASEですぐに販売することができます。
地方のファンに対する機会損失をさけるためにもウェブショップをもつことは大切です。
15、ファンクラブをつくる『LITEVIEW』
LITEVIEWは、このサービスひとつで、
- ウェブサイト&アプリ
- 写真集・ブログ
- ラジオ・音源
- 動画・ライブ配信
- 物販(ECサイト)
- オンラインイベント
- オンラインレッスン
など、あらゆるデジタルコンテンツを配信できるサービスです。
そしてそれらのコンテンツに対して、
- 無料
- 月額制
- 年額制
- 個別課金
- チケット制
- レンタル制
- クラウドファンディング
と、さまざま課金スタイルを組み合わせることができ、まさにクリエイターエコノミーの決定版!
地下アイドルにもぴったりのファンクラブ構築サービスです。
また利用料金は「販売手数料」というカタチではなく、シンプルな月額制。
無料プランがありますので、想定されるパトロンが未知数の場合は、ぜひ無料から始めてみるとよいでしょう。
16、気軽にコミュニティをつくるなら『note』
もっと気軽にファンクラブ的なコミュニティを作ってファンのかたとコミュニケーションをとりたいなら『note』がおすすめです。
noteでは最近、月額課金製の有料コンテンツが販売できるサービスが開始されました。
毎月定額を支払ってくれるファンに文章や音声、画像などのコンテンツをとどけることができます。
実質的なファンクラブですね。
17、ホームページをつくるなら格安の『エックスサーバー』
ホームページをつくるのにおすすめのサーバーは『エックスサーバー 』です。
まずコストが安いですね。
エックスサーバーは大量のアクセスがあっても耐えられる優秀なサーバーです。
アイドルは何よりも「バズらせたい」ですから、ちゃんとしたサーバーは必須。
サーバーが落ちて機会損失しないようにエックスサーバーがおすすめです。
ライブを行い利益あげよう
いよいよライブを行います。
リハーサルスタジオやライブハウスのリストを作っておきます。
18、ダンススタジオ検索『TOKYO DANCE LIFE』
ダンススタジオが検索できるサイトです。
19、格安で練習したいなら公共施設も利用する
格安でダンスができるスペースを探すなら地方公共団体の施設も検討すると良いと思います。
例えば、ぼくの住んでいる町だとこんなものがあったりします。
ぜひお住まいの地域の施設を探してみてください。
ただ「営利目的の団体は利用不可」の場合もあるようなのでそこはご注意を。
20、アイドルイベントがよく行われる秋葉原のライブハウスまとめ
こちらに秋葉原のライブハウスがまとめてあります。
関連サイト秋葉原に来たら行きたい話題のアイドル劇場5選を紹介!
その他、便利ツール紹介
その他にもチームで仕事をする上で便利なツールをご紹介しておきます。
参考までに。
21、困ったら専門家を探す『ココナラ』
いくつかのクラウドソーシングサービスをご紹介しましたが、運営でこまったことがあったら『ココナラ 』を覗いてみてください。
ココナラはクラウドソーシングで日本最大級のサイトです。
デザイン、マーケティング、ネットのあれこれ。
様々なスキルをもった人がいますので自分のスキルで行き詰ったらこちらに外注するのも1つのアイディアです。
またアイドル自らが電話相談やイラストなどを販売することもできます。(実際にスキルや電話を販売しているアイドルがいます)
なにかと使えるココナラココナラ ですから、ぜひ会員登録しておきましょう。
22、誰でも作れる公式アカウント『LINE公式アカウント』
アマチュア版LINE公式アカウント「LINE@」が廃止され、LINE公式アカウントの名称で統一されました。
最近のLINEはタイムライン機能が充実しており、ビジネス版LINEアカウントとして、アイドル活動にも必須のSNSになっています。
関連記事LINEで宣伝!LINE公式アカウント(旧LINE@)の使い方とミュージシャンの音楽活動での活用法
23、アイドルブログならやっぱり『アメブロ』
芸能人やアイドルのブログといえば、やっぱり今も昔もアメブロ。
本やブログといった文章媒体から人気を獲得する文学界アイドルも少なくありません。
メンバーの個性にあった発信をおすすめしたいところです。
24、メンバー、スタッフの予定を把握しよう『LINEスケジュール』
LINEに『LINEスケジュール』という機能があるのをご存知でしょうか?
グループで日程を調整するのに便利なツールです。
若い女の子はLINEになじみがあるでしょうから、タスク管理もLINE関連のアプリでやると良さそうです。
25、LINEスタンプの制作を委託できる『スタンプファクトリー』
新しいアイドルグッズとして、物販として注目のLINEスタンプ
『スタンプファクトリー』はLINEスタンプの制作を代行してくれるサービスです。
地下アイドルでも十分検討できる余地があると思います。
26、一発でファイルを共有する『DropBox』
『DropBox』はオンラインストレージの定番です。
メンバーやスタッフで1つのDropBoxを共有する使い方がおすすめです。
ライブ映像や楽曲などすばやくノーストレスで共有できます。
27、ライブチケットを流通できる『e+』
大手プレイガイドの『e+』ではライブチケットを買うだけでなく、売ることもできます。
スマホがチケット代わりになるサービスがあったりとお客さんに便利でうれしいサービスもあるのでチェックしてみてください。
28、フォトスタジオ・撮影スペース検索『スペースマーケット』
宣伝写真の撮影、ライブ配信、MVの撮影などさまざまな用途で使える「スペース」を検索・予約できるサイトです。
ジャンルは多岐にわたるので、きっと要望の用途・雰囲気にあったスペースが見つかると思いますよ。
29、画像、動画素材なら『PIXTA』
素材販売サイトでは最も有名で、取り扱い数も最大規模です。
30、SNSはもちろん『TikTok』
SNSを使ったプロモーションは数あれど、今もっともアツいプラットフォームはやはり『TikTok』ですよね。
アイドルとの相性もばつぐんです。
31、アイドルのライブ配信なら『HAKUNA』
アイドルとライブ配信の相性はバツグンです!
国内ではSHOWROOMが先行していますが、それよりおすすめがHakuna.liveというライブ配信アプリ。
ライブ配信アプリの多くは、視聴者にデジタルギフトを送ってもらい(ギフティング)、ライバーはそのアイテムを換金することで収益を得ることができるというシステム。
アイテムの換金には手数料が必要なので、他社のライブ配信アプリでの還元率はだいたい10%から50%というところ。
しかしHakuna Liveの還元率は通常は40%、換金アップイベント時は82%~100%とずば抜けて高いのがメリットです。
こういったライブ配信サービスはアイドル、ミュージシャンなどを中心に大変盛り上がっていて、中にはものすごい金額を稼ぐ配信者もいるそうですよ!
32、そしてやっぱりこの本を読んでおこう!
最後はやはりこの本を読んでおいてください。
貴重なインディーズアイドルプロディースの記録です。
続編も刊行されています!
まとめ
インディーズアイドルプロデュースは近い将来、立派な副業になっているかもしれません。
今回は30個ほど色んなサービスを紹介しました。
ぜひ、ブックマークしていてくださいね。
それではアイドルプロデューサーのみなさんに幸あれ!(笑)