「ぼくらのバンドの曲、カラオケで歌ってほしい!」
なんて思ったことはありませんか?
最近では色んなサービスがあって、自分で作った楽曲をカラオケで配信することが可能なんです。
主に「リクエスト」と「自分で配信」する方法があります。
具体的には以下の4つのやり方があります。
それぞれの特徴を見てみましょう。
①「DAM★とも」からリクエストする
カラオケは「DAM」と「JOYSOUND」の2つの機種が主にありますが、その内DAMに配信するには「DAM★とも」の会員になり、リクエストする必要があります。
「DAM★とも」は精度の高い採点機能を使えたり、専用サイトに動画が投稿できたり、SNS的な要素もある会員制サービスです。
無料から登録でき、サービスがアップグレードされた有料会員もあります。
カラオケ配信曲のリクエストは無料会員でもできます。
②「うたスキ会員」からリクエストする
「DAM」と同じく「JOYSOUND」でもリクエストを受けつけています。
リクエストをするには「うたスキ会員」になる必要があります。
うたスキ会員も前述のDAM★ともと似たようなサービスですね。
こちらは全て無料サービスです。
⇒JOYSOUNDに楽曲を追加するには?|JOYSOUND.com
③「うたスキ ミュージックポスト」を使う
JOYSOUNDにはリクエストを待たずとも「うたスキミュージックポスト」を使うことで、楽曲を配信することができます。
楽曲情報、伴奏用データ、歌詞データなどの素材を用意し、アップロードします。
利用は無料です。
うたスキ ミュージックポストはJOYSOUNDの中でもJOYSOUND MAX、JOYSOUND f1にしか配信されません。
その他のJOYSOUNDの機種に配信するには別途、特別有料配信サービスを利用する必要があります。
⇒特別有料配信サービス|株式会社エクシング・ミュージックエンタテイメント
有料とありますが、具体的な金額の記述はありませんでした。
申し込むと見積もりがあるようです。
④Frekulの「かんたんカラオケ配信」を使う
ワールドスケープ社のFrekulが提供している「かんたんカラオケ配信」を使う手段もあります。
簡単カラオケ配信は「うたスキ ミュージックポスト」と「カラ鉄オリジナル配信曲」への登録を代行してくれます。
利用料金は背景動画によって3つのプランがあります。
最安で1曲3800円から利用できますね。
簡単カラオケ配信を使うと同時に、Frekul本体のサービスにも登録されます。
TuneCoreJapanの「Video Kicksカラオケ配信」を使う
Apple MusicやSpotifyなど、大手音楽サブスクに自作曲を配信できるサービスTuneCoreJapan。
そのTuneCoreJapanからもカラオケ配信が可能になりました。
楽曲の「音源ファイル」または「動画ファイル」、そして「歌詞」があれば、誰でもカラオケ配信が可能。
対応機種はJOYSOUNDです
オリジナル音源で「カラオケ」配信が行えるだけでなく、ミュージックビデオやライブ映像を背景にした「映像付きカラオケ配信」にも対応しています。
映像がない場合は、楽曲のジャンルに応じた映像が自動的に再生されます。
歌詞のテロップを設定すれば、およそ5日~14日でご自身の楽曲がカラオケ店舗へ配信され、歌えるようになるとのことです。
またTuneCoreJapanには著作権管理サービスもあるので、そちらを併用することでカラオケからの印税を受け取ることが可能です。
ただ利用料が必要で、
1リリースあたり[初回登録料3,300円(税込)] + [年間管理料1,100円(税込)~]の合計4,400円(税込)、
更新時 年間管理料1,100円(税込)~]
となっています。
利用にはTuneCoreJapanへの登録が必要です。
著作権料(印税)は支払われるの?
自分でカラオケに楽曲を配信した場合、ミュージシャンに著作権料は支払われるのでしょうか?
③うたスキミュージックポストと④かんたんカラオケ配信の場合、JASRACなどの著作権管理団体に楽曲の著作権管理を委託していないと著作権料は支払われないそうです。
うたスキミュージックポストの記述↓
Frekulのかんたんカラオケ配信の記述↓
①や②のリクエストを使って配信を勝ち取った際はDAMやJYOYSOUNDの担当者が権利者(ミュージシャン)に連絡をし、配信の手続きを行うそうです。
著作権料の支払いに関する詳しい記述は見つけられませんでしたが、その際もJASRACなどの利用が必要になってくるのは想像に難しくありません。
カラオケから適切に著作権料を受け取るには、プライベーター(個人事業)のミュージシャンであっても著作権管理団体を利用する必要があると考えてまず間違いないでしょう。
ちなみにFrekulのかんたんカラオケ配信には、追加料金を支払うことで印税を受け取れるプランがあります。
他に著作権管理団体(Nextone)を利用する方法として、BIG UP!などの音楽支援サービスを利用する方法もあります。
関連記事音楽サービスが全部入り!?エイベックス提供の「BIG UP!」の効果的な使い方を考えてみた
カラオケ配信する必要はあるの?
以上が自分の楽曲をカラオケ配信する方法になります。
こうして見ると、プライベーターのミュージシャンが著作権料の受け取りを目指してカラオケ配信する必要はほとんどないと感じました。
カラオケで一曲歌われて、ミュージシャンが手にする印税は1円~5円とも言われています。
Frekulのかんたんカラオケ配信の最安値3800円を回収するにしても、760回歌われないと元が取れない計算です。
1日に2人に歌われないといけない、と考えるとちょっと現実的でない数字ですよね。
配信や著作権登録に関わるコスト(お金や労力)を考えると、後回しにして良い部分だと思います。
ただプロモーションと割り切るなら検討の余地はあります。
なんにせよ、露出の機会が少ないのがプライベーターのツラいところ。
カラオケなどユーザーの生活に潜り込めるサービスは、自分たちの音楽に親近感を想起させます。
網羅的に配信するには「①「DAM★とも」からのリクエスト」と、「④かんたんカラオケ配信」を組み合わせると良いと思います。
爆発的な人気曲が1曲生まれたなら、使ってみるのも良いでしょう。
では以上になります。
参考になったらうれしいです。