音楽業界を目指す人にむけて情報提供です。
ズバリ「音楽業界は学歴社会か!?」という質問を先輩たちにぶつけてみました!
いづれも当ブログにて独自調査したものです。
これから音楽業界の会社へ就職・転職したい人にとっては気になるところだと思います。
結果的に4人の方が「学歴社会だと思う」、6人の方が「学歴社会だと思わない」と回答されました。
以下が詳しい内容になります。
ぜひ参考にしてみて下さいね!
音楽業界は学歴社会だ!という意見
レコード会社 30代 男性の意見
音楽業界は学歴社会だと思います。
私は現在、三十代後半の大卒です。
私が大学生の頃、ちょうど就職氷河期とぶつかって就職先がなく、親類のツテでレコード会社に就職をすることになりました。
そのレコード会社は今でこそ名が通っていますが、当時はほぼ無名で私も「こんな聞いたこともないレコード会社に入社して大丈夫だろうか」と心配しました。
一番心配だったのが、私は音楽の知識が皆無だったことです。
音楽業界は学歴よりも音楽の才能や知識の方を重視されるのではないか、と。
音楽のセンスも知識もない私は周囲から浮いてしまうのではないか、とドキドキしていました。
しかし実際、勤め始めてから気づいたのですが、そのレコード会社に勤めている人はほぼ大卒でした。あと音楽のセンスや知識も必要ありませんでした。
それはちゃんとセンスも知識のある専門職の人たちが別にいるからです。
会社もそこはきちんと考えて人事配置をしてくれていました。
そもそもレコード会社も一般企業です。
営業をして仕事をもらいお金をもらっているのです。
なので一般企業程度の学歴社会ではあります。
少なくとも私の場合はそうでした。
音楽出版社 30代 女性
実際に音楽を作曲したりしている人はクリエイティブな仕事なので学歴があってもなくてもその実績や功績が認められ、賞を受賞するような作品をつく上げられれば認められるという世界なので学歴は関係ないと感じます。
しかし同じ音楽業界というくくりであっても音楽出版社という立場になればそれは一般企業と同じであってある程度は学歴社会と言わざるえない環境でした。
もちろん学歴がなくても社会人の持つべき協調性やバイタリティで役職付きになる人はいましたが、やっぱり高卒よりは大卒という風習は少なからずありましたし、新入社員や中途社員が入ってくるときにはどこの学校を出ている人が入ってくるのかなくらいにみんな気にしていたように思います。
ただ必ずしも有名大学を出ていないと認めてもらえないという環境ではなかったのでやる気でどうにでもなるのではないかなと感じる部分もたくさんあり、みんなが名前を聞いたことのあるような大学ならば学部問わずランク分けしてしまっているような感じはありました。
レコード会社 40代 男性
現在はフリーで音楽制作をしていますが、30代の頃に数年間、レコード会社に勤務していた経験があります。
身分としては契約社員で、主にロックバンド系のディレクターをしていました。
その時の経験から考えると、音楽業界、特にレコード会社や著作権管理団体などは学歴が優先される社会だと感じます。
私の場合は、それまでミュージシャンとして活動していたので、あまりいい大学を卒業していなくても採用されました(コネがあったということですが・・・)
ただ、新卒でレコード会社が採用するのは、ほとんど有名大学出身者です。
その理由として、レコード会社にはいくつもセクションがあり、いわゆる「現場」ではない部署、例えば「営業」「宣伝」「法務」などを担える人材を求めているからだと思います。
レコード会社というと華やかな世界のように感じますが、あくまで「企業」です。それを考えると学歴をひとつの物差しとして採用活動をすることは当然かもしれません。
しかし、現場は違います。いい音楽を作るのに学歴が必要とされることは一切ありません。やはり重要なのは耳だったりセンスだったりします。
結論として言えるのは、レコード会社は大きく捉えれば学歴社会と言えますが、学歴がなくてもそれを補う才能や情熱があれば生きていける世界だということです。
レコード会社 30代 男性
私はレコード会社の広報部門で数年間働いた経験がありますが、社内の枢要なポジションについていた人たちは皆さん高学歴でした。
4年制大卒であることはもちろんですし、経営幹部や音楽制作部門の管理職ポジションについていた人たちのほとんどの方は、有名私立大学や国立大学を卒業していました。
このため、日本の音楽は、高学歴の人々がプロデュースしているのだと認識しました。
それでは、レコード会社に高卒の社員は存在しないのかと問われれば、そのようなことはありません。
高卒の社員もいらっしゃいます。
しかし、音楽センスがあるだけでは、音楽制作部門で出世コースを歩むのは困難なのが実情です。
高卒の社員は、雑用係をやらされる傾向が強いです。
イベントのときは、率先して駆り出されますし、プロモーション活動で下働きもさせられます。
日本の音楽は、FMの電波に乗りやすい音楽が制作される傾向が強いです。
ですから、ドラムの音も重くはないですし、ジャズでもサックスの音は軽いと思います。
音が軽い方が、FMの電波に乗りやすいのです。そして、このような音楽制作方針を打ち出しているのが、FM放送局幹部と人脈を構築している高学歴のレコード会社幹部というわけです。
つまり、音楽制作のプロデュースやプロモーションの企画をするのが高学歴で、プロモーションや営業などの下働きをするのが高卒という構図になっています。
音楽業界は学歴社会じゃない!という意見
レコード会社勤務 40代 男性の意見
私が勤務していたのはレコード会社で、仕事内容は営業デスクでしたが、学歴社会という印象はまったく受けませんでした。実際には、大学卒業者が大半だったとは思いますが、中には専門学校卒の人も数名いらっしゃったような気がします。
営業デスクとしては、パソコンを使いこなせれば通用しますし、時々人手が足りない時には営業にも駆り出されましたが、学歴はほとんど影響なかったです。
私の場合、たまたまハローワークに求人が出ていたのですが、確か、応募要件も専門学校以上の人なら受けられたという記憶があります。
実際に働いてみた感想としては、頭がいいとか悪いとかよりも、むしろ、コミュニケーション能力や体力がかなり求められます。深夜残業も多いですし、アーティストのライブでの物販など、自分の所属する部署以外のこともたくさんやらせられました。
私はデスク担当で、あくまで営業の補助だったので長期間の出張はありませんでしたが、営業の人たちは、1週間くらい地方のCDショップに営業に行くというのはザラでした。
レコード会社によって、応募要件などは異なるだろうとは思いますが、学歴よりも、明るく元気で、そして体力がある人が求められると思います。
音楽出版社勤務 30代 男性の意見
私は以前、音楽出版社で編集という立場にいたわけですが、学歴がものをいう世界と感じたことはありませんでした。
それよりも、いかにおもしろいアイデアを持っているかが重要視されていたと思います。
当時の同僚には、有名大学出身の高学歴な人もいるにはいましたが、それだけで高い評価につながるといったことはなかったです。実力主義の世界でした。
売れる出版物をつくることができる人には、どんな学校を出ていたとしても正当な評価をされていました。つまりは、高学歴でも成果があげられない人には落第点が与えられ、それなりに上司の風当たりは厳しいものでした。
昔は音楽業界といえば華々しい世界で、それなりに売り上げもあったし、言葉は悪いですが黙っていても成果を上げることができましたが、今は違います。
なかなか儲からなくなっています。CDも音楽サイトでも曲が売れない、売り上げが期待できない時代です。
それに付随して音楽関連の出版物も苦境に立たされています。
そんななかで、学歴だけで生きていけるような甘い世界では決してないのです。
音楽の世界では、この苦境を乗り越えられるアイデアを持った人間が重宝されます。
学歴よりも、輝かしい歴史を築いてきた音楽業界の勢いを取り戻す新しい人材が求められているのです。
レコード会社勤務 20代 女性の意見
運と人脈が大事だと思います。
機会が回ってきたら、それを逃さないハングリー精神が強い人ほど結果を残し、それが例え成果の出ない結果であってもそんな人に次がやってくるのだと感じます。
その精神が人に伝わり、更に違う誰かに伝わり…人脈が繋がると思います。
仕事が勝手にやってくるのではなく、その人に仕事が引き寄せられるんです。
学歴なんてちょっとした保険にすぎません。周りからも認められる努力と魅せる力のある人が残るのが音楽業界だと思います。
確かに、数字に強い学歴のある人が会社の上のポジションに着く部分はありますが、それでもその人達の努力と持っている魅力は学歴があるからと言う観点ではないと感じます。
何年も変わらない市場とは限らない世界ですし、何が受けるのかギャンブルの様な世界です。それでも生き残れる人は、学歴以上の努力で掴み取った機会と積み重ねた人の輪が強固な人達だと思います。
運を引き寄せる人は人を引き寄せる。</spa n>
だからこそ、学歴なんて単なる保険だと思います。
音楽出版社勤務 30代 男性の意見
現在、音楽出版社兼音楽事務所に所属しております。学歴社会であるかどうかは、関係ないと感じています。
なぜなら、私は国立大学を卒業していますが、これまで学んできたことが全て否定される業界だと思わされることばかり起こります。
常識で考えられることが、ダメだと言われています。
例えば、私の知っている漢字を、普通に使っているつもりでいると、事務所の社長や部長に読んでもらえないことがありました。
少し難しい言葉を使うと、勘違いを生じて怒りを買ってしまったりもします。
私は歴史や社会を専攻しておりましたので、その知識を使って冗談を言ったりすることがありましたが、誰も理解出来ず、静かな空気になってしまうこともありました。
楽曲制作に関しても、頭を使うことに変わりはありませんが、学問をする感覚とは全然違い、応用力を重視されるため、ガリ勉でやってきた私には非常に苦労しました。
また、アーティストは常識に囚われていては面白くないという事を言われます。勉強ばかりして、大学まで出ましたが、他の学歴のない人のほうが常識に囚われないアイデアがポンポン出てくるようです。なので、学歴は関係ない業界だと思っています。
音楽事務所 30代 男性
私は演歌の音楽事務所に勤めていました。
学歴について私の経験上は関係ないと思いますが、最初の書類選考の時にプラスαで見られるところ程度かと感じます。
私の場合ですが、音楽事務所勤務で必要なものはパソコン操作スキル、歌い手のコンディションをよむ、そしてそれを販売するにあたり他の会社の方々と打ち合わせんするのでコミュニケーション能力の3つのスキルが問われます。
とても学歴だけではまかなえませんが、コミュニケーションをする上で例えば相手の方と同じ大学だったなどは大きく役に立つと思いますが、東大だからといってサクサク出世することもありませんので、学歴はあくまでも1つのアクセサリーに過ぎないといった気がします。
それを踏まえ上記全てのスキルを揃えた個人としてのスキルが出世などを左右するのだと思います。
そしてあとは人脈です。音楽業界や芸能業界は本当に人脈が命です。
その人脈によって中には中卒にも関わらず誰もが知っている某音楽事務所に正社員として入社した方もいらっしゃいます。
こういった業界は一般業界となんとなく雰囲気が異なるところもあり、その人個人の魅力が大きく左右されるところもあるので、学歴ではなく個人を磨くことがステップアップのカギとなります。
著作権管理団体 20代 男性
私は著作権関連の業界にいたことがあるのですが、入社する前は学歴は関係あると思っていました。
というのも著作権業界は音楽業界とまた違い、才能というよりも学力が必要な業界と聞いていたからです。
しかし、実際は違いました。
著作権業界で役職に就いている方の大半が音楽業界から移動してきた方です。
私の職場では6割以上がそうでした。
しかし、これは天下りなどでは決してなくて、そうなるべくしてなっていると感じます。というのも、著作権業界で活躍するにはどうしても音楽業界での下積みが必要になってくるのです。
音楽に広く精通しているか、アーティストの世界のネットワークを把握しているか、また著作権問題が今後どうなっていくかは、音楽業界の未来を予想することと同義です。
私は音楽業界での経験がないので、なおさらその必要性を感じますし、今最も欲しい経験・知識です。
なので学歴を気にするのはまったくもってナンセンスで、それよりも音楽業界経験者から色々学びとることに意識を集中させるべきです
音楽業界はやる気とアイディアで実績を出せる世界
これらを読んで、ぼく自身は「音楽業界は学歴は関係ないな」と思いました。
もちろん役員クラスの出世を目指すなら学歴は必要になってくるでしょう。
しかし、現場で働くにはやはりコミュニケーション能力とアイディア力が重要です。
特に昨今の音楽マーケティングは複雑化しています。
如何に学歴があろうとも、不勉強が蓄積されれば途端においていかれる業界でしょう。
その意味では低学歴の人でも社会人になってからチャンスのある業界だと思います。
音楽業界で働く上で必要な資格・スキルは?
さらに以上の回答から、音楽業界で働くためにほしいスキルはワード、エクセル、パワーポイントなどを扱えるパソコンスキルだということがわかります。
とは言え、それはもはや多くの業界にとって当たり前になりつつありますので音楽業界ならではの必須スキルはほとんどないでしょう。
強いて言えば、海外展開することが当たり前になった音楽産業において、現場では英語スキルが求められます。
必須ではありませんが、英語能力が高ければ仕事において非常に有利になります。
大学生のみなさんは今のうちに勉強しておくと良さそうですね!
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音楽業界で働くための準備
将来、音楽業界の会社に就職・転職したい方は以下の記事も参考にしてみて下さい。
内定を取るために必要な情報をまとめてあります。
就職希望者の方はこちら。
高卒の方はこちら。
転職希望者の方はこちら。
あなたが転職に失敗しない方法を解説
転職に失敗するとは、具体的に言うと、
- 転職後の給料が下がった
- 転職後の職場が合わなかった
ということですよね。
この2つの問題を解決するには、転職前にしっかりと準備することが大切です。
転職で給料が上がるメカニズムを解説
転職後に給料を上げるには、自分の「市場価値」が高い時に転職することにつきます。
市場価値とはなんでしょうか?
自分を「商品」に例えてみるとわかりやすいです。
例えば、何か「QUEENのフレディ・マーキュリーのグッズ」をもっていたとしましょう。
ネットオークションやメルカリでその商品をチェックすると中古価格は¥1,000でした。
ところが2019年の1月にメルカリに出品してみたところ、¥2,000で売れました。
なぜでしょう?
その頃は映画ボヘミアン・ラプソディが一大ブームだったからです。
このように市場価値とは、
- 商品そのもの価値=自分のスキル
- 市場のニーズ=企業のニーズ
の2つの要素によって価格=給与が決まります。
つまり、
- 自分のスキルを把握して
- そのスキルを高く評価してくれる企業の求人を見つると
- 転職後に給与が上がる
ということですね。
自分のスキルを上げる方法は千差万別。
今の仕事を頑張ることも、もちろんスキルアップでしょうし、資格をとることもそうですね。
見落としがちなのが「2.企業のニーズ」です。
「企業ニーズ」と「あなたの市場価値」をカンタンに把握する方法
「企業のニーズを見極める」とは、口で言うほどカンタンなことではありませんよね?
いくつもビジネスニュースをチェックし続けるのは大変。
じゃあ、穴が開くほど四季報でも見なくちゃいけない?
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コンピテンシー診断をすると、
- マネジメント資質
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がわかります。
これらは自己分析にいかせるだけでなく、実は企業側もコンピテンシー診断を利用しています。
例えば企業側が営業部の人材を募集する時、営業部のエースにコンピテンシー診断をやってもらいます。
わが社の診断結果と転職希望者の診断結果を照らし合わせ「入社後、活躍できそう!」と思えたら、オファーを出すという仕組みです。
既にその企業で活躍している人とあなたは似ているわけですから、入社後にスムーズに仕事に入れる可能性は高いですよね。
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一方、それをしり目に代表の弟は人材不足の企業からスカウトされ、ほぼ同じ内容の仕事で年収が200万円もアップ。
その経験から、転職は自分の都合だけでなく、市場の都合で転職するほうが給与が高くなると知ったそうです。
そのような経験をもとにサービスが作られているため、ミイダスには市場値診断やコンピテンシー診断などカンタンに自分と市場のマッチングができる機能がそろっているんですね。
もしあなたが代表と同じような経験や気持ちがあるのなら、ぜひミイダスの利用をおすすめします。
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以上、参考になればうれしいです。