音楽のプロになりたいと思うとまずは「専門学校に行こう!」となるのではないでしょうか?
しかし本当に専門学校に行けばプロになれるのでしょうか?
そんな時、聞きたいのが「先輩の声」です。
以下は実際に専門学校に通った方の感想や評判のまとめです。
音楽の専門学校への進学を考えている方は参考にしてみてください。
音楽の専門学校に意味はない?
音楽でプロになれると思っての選択なら辞めておいたほうがいい。
学校に行ったからといってプロになれるほど競争の甘い世界ではない。
評判を調べてみると非常に多かったのが「プロになりたければ音楽の専門学校には入学するな」という意見です。
音楽を専門的に学ぶ場所であるのに、それがプロの道につながらないとはどういった理由からでしょうか?
まわりのレベルが低かった
入学した直後、和声の教科書を渡された時に唖然としました。その内容は2年間でやるもの全部、すべて知っているものでした。
なぜレベルが低くなるのかというと、最もレベルが低い人に内容を合わせるから。
そして、専門学校は誰でも入れるので、全体的に音楽的なレベルは低い人ばかり。
今まで音楽をあまりやってこなかった人や、そこまで意欲がない人も多い。
専門学校とは「夢を追う若者が集まる場所」ではなくて。
「入学金を払えた人間が集まる場所」だからだ。とうぜんその中にはチャラチャラした甘い考えの人間も多い。
そして学校の講師はそのチャラチャラした甘い考えの学生レベルに合わせた授業をする。
なにしろ生徒にやめられては困るからだ。その結果、専門学校とは非常にぬるま湯状態になる。
だから向上心のある優秀な生徒ほど途中で辞めてしまう。
専門学校って比較的入りやすいですよね?
AO入試なんて言って、僕のところは体験入学2回行けば入れちゃいました。これ、やばいです。
音痴でも音階がわからなくても、つまり音楽に興味がない人でも入れちゃう専門学校は入学してくる人のレベルが低いため、学習内容もレベルが低いです。
そして、周りのレベルが低いと自分もなぜか鼻が伸びてしまい怠け出します。
専門学校はその性質上、入学時の知識や技術はあまり問われません。
なので授業内容は最も知識のない人に合わせたものになるようです。
技術がある=仕事がもらえる、ではない
そもそも音楽の専門学校は、仕事のしかたを学ぶ場所、職業訓練をする場所ではない、ということ。
仕事のやり方、取り方はほとんど教えてもらえません。僕の在籍していた学校はオーディション、コンペの話すらなかった。
私はアメリカの某有名音大を卒業しました。
が、卒業してからこのかた(2014年現在で約10年間)、有名大学を卒業したからという理由だけでもらった仕事は一つもありません。
引用元:ミュージシャンになりたければ音大・専門学校は行くな!(電子書籍)
なかなかハタチ前後の若者には盲点的な部分かもしれません。
ミュージシャンは基本的にフリーランスです。
会社に所属し、次から次へと仕事がふってくる身分とは違います。
仕事を自らとってくる技術と人間性がプロになるには大切です。
残念ながら専門学校ではそこまで教えるに至らないのが現状のようです。
専門学校に通う心構え
このように技術だけならほかの場所で学ぶこともできるし、プロとして自立するに直結するわけでもないので「音楽の専門学校には行くな!」という結論が多いようです。
とは言え、一定レベルで「行く意味」があるのも事実だと思います。
どれだけ自学できるようになった言っても、「学校」という環境で学ぶことが向いている人もいるでしょう。
それがきっかけでプロとして自覚が芽生え、飛躍するかもしれません。
以下に専門学校に行きたい人へのアドバイスもまとめておきます。
それでも専門学校に行くのなら、講師で学校を選ぶことが一番重要なポイントです。
自分が憧れているミュージシャンが教えている学校がベスト。
そして、講師と仲良くなること。
学校とは関係ありませんが、お子さんに必ずアルバイトをさせてください。
しかも選んだ専門学校とはまったくの異業種のアルバイトをです。専門学校の卒業生が業界で嫌われる理由に「世間知らずで使えない」というのがあります。
狭い世界でしか生活してきていないので、社会常識がない子がとても多い。あきれるほど多い。
今学校に通っている人もそうでない人も、自分のコミュニティの内側で、外側で、とにかくたくさんのものに触れましょう。「やってみないとわからない」ことが本当にたくさんあります。「憧れ」でものを決めるのではなく、「実際にやってみて楽しいこと」でものを決めるのが、次のアクションに繋がるのだと思います。
引用元:音楽の専門学校に入ったからと言って、音楽を学ぶ必要はない - 美佐島スタジオ
専門学校を選ぶときは講師の先生をポイントにすること。
また学校以外で社会経験をつむ場を作ろうというアドバイスが多いです。
先生が思う「こんな生徒に来てほしい!」
今回、実際に音楽を教える立場の知人から話を聞くことができました。
「どんな生徒に教えたいか?」という質問に対する返答が以下です。
僕がレッスンをやっていて思うのは、最近やたらと機材が豪華で機材にやたら詳しいのに腕が追いついていないのが多いなぁと。
そういう子たちはプライドがやたら高くて自分の好きなものからしか吸収しないんですよね。
やる気があるやつ、もがいてるやつは自分からしゃべりかけてくるんですよね。
きっかけは自分から行動と話しかける勇気。
こういう子たちが増えればいいなぁと思います。
ミュージシャンや業界関係者って、変わったやつでも「なんだこの子!」って思わないですし。
「なにこの子おもしろいじゃん!」って思う人がほとんどです。
引用元:某プロベーシスト
やはりやる気をもって「先生を使い倒す」ぐらいの方が技術も身につくし、プロへの道もつながりやすいようです。
先生もやる気がある生徒がかわいいようですね。
専門学校の資料を取り寄せる
実際に専門学校に入学する手順として、まずは学校の資料を取り寄せましょう。
全国の専門学校を調べるにはスタディサプリ進路を使います。
様々な専門学校の資料を一括して取り寄せることができます。
大学生・既卒のかたはこちら。
専門学校以外で音楽を学ぶ方法
「専門学校は自分には合わないかも・・・。」
そう思った人のために他の音楽を学ぶ方法もご紹介しておきます。
個人レッスンの教室を探す
ミュージシャンが直接指導してくれる個人レッスンを探す方法をご紹介します。
音楽教室を探す
音楽教室にはプロを目指す人向けに指導をしてくれる教室もあります。
働きながら指導を受けたい人には専門学校より、音楽教室の方が合うかもしれません。
こちらにおすすめの音楽教室をまとめてあります。
ツイッターで検索する
もちろんストリートアカデミーのようなポータルサイトに登録していない音楽講師の方も数多くいます。
Googleでも検索してもなかなか出てこないでしょうから、そんな時はツイッターで検索するのをおすすめします。
個人で活動している人もツイッターなら使っているので。
例えば「ギター教室 世田谷」など地名を入れて検索してみてください。
近所のスタジオに行ってみる
一番確実なのは近所のスタジオに行ってみることです。
だいたいスタジオには個人レッスンのポスターが貼ってあるものです。
スタジオのスタッフに評判を聞くこともできますし、近所でしたら通いやすくてよいと思います。
まずはスタジオを探してみて下さい。
⇒音楽スタジオ検索「さがスタ」全国のリハーサルスタジオ・レコーディングスタジオ・練習スタジオ
ネットで音楽を学ぶ
ネットで音楽を学ぶこともできるようです。
以下のサイトを参照してみてください。
ぼくはこうしてプロになった
専門学校や個人レッスン、または独学でもプロの道が確約されていることはありません。
現在プロのベーシストとして活躍する知人曰く、大切なのは行動力だそうです。
彼は「プロになる!」と決めてからとにかく、業界人やミュージシャンがいる場所に足を運んだそうです。
東京だと南青山のライブバーや六本木のバーに入り浸ったと。
そこでセッションがあった時は勇気をもって飛び込み、少しづつ顔と名前を覚えてもらった。
プロになるとは難しいことです。
しかし不可能でもありません。
専門学校の評判を調べてみると、やる気と行動力がプロになるための前提条件になっているのが分かりましたよね。
ぜひそれをもってプロの道へと挑戦して欲しいと思います。
参考資料
この記事は以下を参考に作成しました。
専門学校についてさらに知りたい方は参照してください。
- プロとして音楽の仕事をしたいなら専門学校には入るべきではない
- 音楽系専門学校についていろいろと。その嘘と現実。: 音楽プロデューサーの芸能ニュース斜め斬り!
- 音楽の専門学校には入らない方がプロになるには近道かもしれない - Past Orange
- 音楽の専門学校に入ったからと言って、音楽を学ぶ必要はない - 美佐島スタジオ
- ミュージシャンになりたければ音大・専門学校は行くな!(電子書籍)
それでは以上です。
これから音楽をがんばるみなさんの参考になったらうれしいです。