個人でも気軽にネットラジオを配信できるようになり、プロモーションで利用するミュージシャンが増えています。
そこで、この記事では「個人がネットラジオを始める方法」をご紹介します。
ちなみにここではネットラジオとライブ配信を区別します。
- ネットラジオ⇒収録&編集した音声番組を放送すること
- ライブ配信⇒映像あり・なしに関わらず生放送のこと
以下で紹介するのはネットラジオの方です。
ライブ配信に興味がある方はこちらの関連記事をご覧ください。
それでは、まずはネットラジオの配信ができるサービスをご紹介します。
個人がネットラジオを開設できるサービス6選
Podcast
Podcastは最も古いネットラジオサービスの1つです。
主にApple Podcastで配信され、Appleユーザーだと簡単に聴くことができますね。
さらに最近ではSpotifyやAmazon Musicなど、音楽ストリーミングサービス内にPodcastを配信することが可能になりました。
古いサービスでありながら、ここにきてがぜん盛り上がっているサービスです。
Podcastには「誹謗中傷NG」「著作権が管理されている楽曲は流せない」などいくつかのルールがあります。
逆に言うと著作権を自主管理している楽曲なら気兼ねなく流すことができるので、プライベーターのミュージシャンのプロモーションにはもってこいなんですね。
一昔前、Podcastにラジオ番組を配信するにはアップロードするサーバー(ブログやサイト)を自前で用意し、Apple Podcastに配信手続きを行うなど、めんどうな作業が必要でした。
しかし最近では、後述するサービスを使うと、簡単にPodcastを配信できます。
詳しくは「ネットラジオのコツ」で解説します。
standFM
stand.fmはアプリ上で収録、配信ができるアプリです。
生放送にも対応しています。
また前述のPodcast(Spotify、Apple Podcast、Amazon Music 他)への一括配信も対応。
さらに、
- 再生時間に応じて収益が受け取れる「stand.fm パートナープログラム (審査制)」、
- メンバーシップ機能 (月額制)、
- 有料コンテンツ販売機能
- ギフティング機能
と4つの収益化手段まで用意されています。
「レター」の機能もユニーク。
リスナーから質問を受け付けることができる機能が実装されています。
アプリ利用者(リスナー)がひと手間で番組に質問がおくれるのは便利ですね。
ラジオと言えば「リスナーからのお便り」が醍醐味のひとつ。
質問の返答をツイッターの「質問箱」風にツイートできる機能もあり、ツイッターとの親和性は高いようです。
またJASRACと包括契約を結んでいるようで、カバー曲を放送することができます。(※オリジナル曲をそのまま流すのはNG!)
レターでカバーのリクエストをもらって、次回の放送で披露…そんな番組作りができるのはミュージシャンにとっては魅力だと思います。
RadioTalk
RadioTalkはスマホアプリ1つで試聴も収録もできるサービスです。
スマホアプリを起動し、収録ボタンを押すとすぐに収録が開始される手軽さが魅力です。
逆に収録時間が最大12分間だったり、一発撮りしかできない(編集はできない)など、凝ったラジオ番組を作ることはできません。
Podcastと同じく著作権違反はNGです。
またRadiotalkに配信した番組をPodcastとしてiTunes、Google Podcast、Spotifyに配信することもできて、一挙両得な便利なアプリですね。
今回ご紹介するサービスの中では最も敷居が低く、手軽なサービスだと思います。
さらに「さしいれ」という機能があり、これはいわゆるギフティング(=投げ銭)に相当する機能です。
ラジオ配信アプリの中では収益化も視野に入れて運営できる数少ないサービスですね。
Voicy
VoicyもRadioTalkと同じくスマホアプリで試聴・収録ができるサービスです。
デフォルトでBGMが用意されていたり、いくつかのトークを別撮りで収録して繋げることができたりと使い勝手の良さが魅力です。
ただし、2023年5月現在Voicyでネットラジオを配信するには事前審査が必要です。
主にSNSでフォロワーが多く影響力の高い、いわゆるインフルエンサーしか番組を持つことができなくなっています。
その分、配信されている番組のレベルが高くユーザーの満足度は高いと思われます。
配信してみたい方はまずはチャンネル開始申し込みページから申請してみて下さい。
参考サイトVoicyパーソナリティ募集
Spoon
Spoonはライブ配信に特化したサービスです。
収益化機能も充実しており、運営側が24時間体制でモニタリングしているのも安心ポイント。
初心者や女性におすすめできるサービスです。
ふわっち
ふわっちはライブ配信(生放送)ができるアプリです。
映像付きのライブ配信はもちろん、音声のみの生ラジオも可能。
収益化機能もついています。
note
noteはネットラジオ専用のサービスではありませんが、同じように音声コンテンツを配信することができます。
スマホアプリからはすぐに収録することができ、PCからログインすれば編集した音声データをアップロードすることもできます。
またnoteではコンテンツに値段をつけて販売することができます。
単体での買い切りや月額課金も可能です。
なので、例えばRadioTalkでネットラジオを配信している人も、noteでいくつかのプレミアム版を有料販売するなんて使い方もできるわけです。
さらにnoteは音声以外にも、文章・画像・動画もアップすことが可能です。
フォロー機能もあるので、全方位的にクリエイターを支援してくれるサービスと言えるでしょう。
noteについては別記事にて使いたや特徴を紹介していますので合わせてご覧ください。
関連記事noteを音楽活動で活用する方法!楽曲のダウロード販売もできます。
YouTube
おなじみYouTubeでもラジオ風コンテンツを配信している人がいますよね。
うまくすれば広告によってマネタイズもありえますし、何よりユーザー数がけた違いに多いので「聞いてもらいやすさ」でいったらナンバーワンだと思います。
どうせ利用は無料ですから、PodcastとYouTubeに同じラジオ番組を同時配信しても間口が広がって良いと思いますよ。
【経験談】ネットラジオ番組づくりのポイントを紹介
実はぼく自身も以前のバンド活動でPodcastを利用してネットラジオ番組を配信していました。
参考サイトRundaban Spoiler Party podcast「どうなっちゃってんだ」
以下ではその経験で気づいたネットラジオのコツをご紹介します。
もちろん、ぼくはプロではないので高度なノウハウではありませんが、逆に「これからはじめよう!」という方には参考になると思うので、ぜひご覧ください。
トークに自信がない人はBGMを入れよう
シ~ンとした中だと、リスナーはどうしてもパーソナリティのトークの"間"が気になるんですよね。
パーソナリティもそれを意識しすぎると緊張しちゃいます。
そこで、番組冒頭から数分間、BGMを入れてみるのをおすすめします。
不思議なことにそれだけでだいぶ「プロっぽく」なりますよ。
もっとも、ずっとBGMが流れているとリスナーが耳障りに感じるかもしれないので、1曲分程度の時間で良いと思います。
同じ意味で冒頭にタイトルコールを準備しておくのも良いですよ。
タイトルコールやBGMは雑誌やウェブサイトでいうところの表紙やヘッダーのようなもので、それがあるだけで「見栄え(聞き映え?)」が違ってきます。
ずっと使えるモノなので、面倒でもぜひ準備しておくことをおすすめします。
また先ほど言った通り、ネットラジオでは著作権が管理された(JASRACに登録された)楽曲を勝手に利用することはできません。
なので、BGMには自作曲かフリーBGMを利用しましょう。
有名なフリーBGMサイトにはDOVA-SYNDOROMEやMusMusなどがあります。
または有料ですが、オーディオストックで音楽を購入すると品質も高く、かつオリジナリティが高いBGMやジングルを番組内で使うことができます。
初心者は2人でやるのがおすすめ
簡単そうに見えて、1人でリスナーに話し続けるというのは実に難しいです。
仮にできても「おもしろいトーク」なんてほとんどできません。
素人のネットラジオなら「すべらない話」に挑戦するより、仲の良いパートナーや仲間との楽しい空気感を伝える方が良いのではないかと思います。
もちろん、リスナーとってはおもしろい方が良いでしょうか、多分リスナーもこちらが素人だとわかって聞いてくれています(笑)
ですから、まずは自分たちが楽しむことを大事にする。
継続するモチベーションもわきますし、結果的におもしろい番組になるのではないでしょうか。
逆に5人以上はおすすめできない
これは単純に誰が喋っているかわからなくなります(笑)
ぼくたちはバンド仲間をゲストに呼んで番組作りをしていたので、最大7人の収録になったことがあります。
まぁ、そうなると1人や2人は全然喋れない奴が出てきますよね(笑)
おそらく初めて聞いた方は誰が誰だかわからなかったでしょう。
これは大きな失敗でした。
しゃべらない人が出てくると意味もないので、最大4人ぐらいに考えて番組作りを進めてみて下さい。
使いまわせるトークテーマを用意する
肝心のトークの内容はズバリ、ベターなものが良いです。
ぼくたちは、
- リスナーの質問に答える「おたよりのコーナー」
- 思い出のアルバムを語る「俺の一枚のコーナー」
を連載モノとしてやっていました。
特に「俺の一枚」はどんなゲストでも答えやすく、また盛り上がりやすいトークテーマでした。
月並みな企画ですが、これは大正解だったと思います。
番組のテーマに合わせて、ぜひ続けているコーナーを1つ企画してみて下さい。
毎回の放送に統一感もでるのでおすすめですよ。
進行表は簡単なものでOK
あらかじめ番組の内容は決めておく必要があります。
「フリーテーマで話せ」なんてお笑い芸人しかできません!
素人には地獄ですよ(笑)
とは言え、それほどガチガチに分刻みの番組構成を作る必要はありません。
と言うのも、ネットラジオは実質的に放送時間に制限がありません。(RadioTalkは1回12分)
トークが盛り上がったらそのまま延長して収録&放送すれば良いと思います。
YouTubeなど動画だと15分以内が最適だとか言われますが、BGMとして聞き流せるネットラジオはその限りではないと思います。
50分にも及ぶ回があったのですが、意外なほどよく聞かれました。
個人のネットラジオならヘタに計算するよりも、素人ならではのアツさで自分の好きなことを語るのが良いのかもしれません。
ネットラジオの収録に必要な機材・編集のコツ
理想の収録環境は、
- 密閉した空間で
- パーソナリティ1人につき、1つのマイクを立てて
収録することです。
とは言え、プロが使うようなスタジオを個人が借りられるわけがありません。
しかし音楽のリハーサルスタジオを借りて、zoom R16のような機材を利用することで、意外なほど安く簡単に近い環境をつくることができます。
素人ならこれで必要十分な環境でしょう。
と、ご紹介していますが、実は当時のぼくたちはそこまで気が回らず、ライブの録音に使っていたこのzoom Q3を使っていました(笑)
これでもけっこうきれいな音声が収録できましたね。
今だったらiPhoneに接続するマイクでもっと便利なモノが販売されているので、そちらの方が良いかもしれません。
もっともVoicyやStandFMはスマホの内臓マイクを使って収録しますので他の器機や編集ソフトは必要ないです。
その他のサービスも使うにしても「できるだけ気軽に収録したい!」というのではあれば、スマホ1台でも聞き苦しくない音声を収録することは可能です。
なるべくクオリティの高い音声を収録したいという方はそれぞれ機材を準備してください。
編集ソフトはProToolsやCubaseといったDAWが使えれば完璧です。
本格的なソフトを持っていなくても、ラジオならAudacityといったフリーソフトでも十分です。
使い方を解説している専門サイトもありますので参考にして下さい。
ちなみにぼくたちの番組を編集してくれていたメンバーによると、
あと録ってるとこがリハスタなんで不要な共振(となりの部屋のベースのブーンて音とか)を極力入れないために低域(40hzくらい)をカットする。
あとは篭って聴こえる帯域を探って(だいたい400hz〜600hz)をカット。コンプはコンプというよりは単純に音圧上げるためのマキシマイザーとして使いました。
要はただぶっ潰してあげただけ!
とのことでしたので、実際の音源と共に参考にしてみて下さい。
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以上、「個人がネットラジオを始める方法」をご紹介しました!
参考になったらうれしいです。