いやぁ~、ちょっとびっくりしちゃいました。
OTONOVAってライブオーディションの話題を見たのですが、これはちょっとどうなの?
ファンがデジタルギフトを買って投票するオーディションOTONOVA
OTONOVAはライブ形式のオーディションで、グランプリには賞金100万円の他、
- SHOWROOM特別番組出演
- Frekul簡単カラオケ配信一曲無料
などの特典があり、いくつかのレーベルのバックアップが受けれる可能性があるそうです。
オーディションはトーナメント形式になっており、提携ライブハウス代表⇒エリア代表⇒日本一へと駒を進めていくパターンです。
勝敗はファンの投票によって決まります。
有名なエマージェンザとかと一緒ですね。
しかし、その投票形式をぼくはちょっと問題視しています。
投票はファンがデジタルギフトを送ることで行われます。
デジタルギフトには、
- 特別ギフト・・・ライブ会場に足を運んだ人に無料で付与(5000ポイント)
- 無料ギフト・・・ログインボーナスなど(1~30ポイント)
- 有料ギフト・・・ゴールド(100ゴールド=108円)で買える(1~10000ポイント)
の3種類があります。
ゆ、有料ギフト!?
なんて斬新な…。
普通、オーディションの投票は一人一票だったりすることが多いのですが、OTONOVAの形式だとファンの数ではなく、ファンの熱量もとい、金銭的余裕が勝敗を分けてしまうかもしれません。
そして、そのデジタルギフトの利益はプラットフォーム(OTONOVA)のモノになります。
※サイトには「投票は一部有料になります。審査員として購入したゴールドの売上の一部はアーティストとアーティストを支えるライブ会場の支援につながります。」と文言があります。
ファンはアーティストを応援したくてデジタルギフトを買って投票しますよね?
その大半が運営者の利益になってしまうのはどうなのでしょうか?
オーディションで報われるのは賞金が貰える数組のみ。
敗退したアーティストの応援のために送られたデジタルギフトはアーティストに還元されることはないわけです。
プラットフォーマー的に「うまいビジネスモデルだ!」と言えばそれまでですが、ぼくらミュージシャン側からすると、参加に二の足を踏んでしまいますね…。
投票型オーディションは慎重に挑戦しよう
例えば、あなたのファンが何十万円ものデジタルギフトを買って投票してくれても、負けてしまえばその応援は全て無駄になってしまいます。
だったら、その何十万円でバンドのグッズを買ってもらった方が良かったですよね?
なんどもライブに足を運んでもらった方が良かったですよね?
その方がファンの応援が直接的にアーティストの利益に還元されます。
それこそ、SHOWROOMやFrekulは「ファンとアーティストが直接つながる」というコンセプトで運営されているはずです。
他にも、noteやVALUなどファンの応援を直接アーティストの力に変えるサービスはたくさんあります。
もちろん、オーディションだからこそ応援してくれるというフシもあるでしょう。
しかしオーディションに注力する前に、そのような選択肢もあることはぜひ知っておいて欲しいですね。
投票系オーディションはどうしても「勝てば官軍」になりがち。
勝ち抜くには間違いなくファンの方の後押しが必要です。
そして、優勝するには尋常じゃないくらいの"後押し"が必要です。
今現在、ミュージシャンのあなたはその後押しを受けれそうですか?
おそらく大半の方は地道にファンを増やすフェーズだと思います。
挑戦する際はぜひ、慎重に検討の上、挑戦してみて下さいね!
「今は地道に…」という方はこちらのカテゴリーなどを読んでみて下さい。
役立てる記事もあるかと思います。