クリエイター支援系のウェブサービスが次々立ち上がっていますが、特に盛り上がっているのがファンから「月会費制」の支援をつのれるサービスです。
海外ではパトロンサービスという名で大きな広がりを見せています。
今現在、日本で使えるパトロンサービス(的なもの)は9つ!
まずはザっと早見表をどうぞ。
手数料 | 備考、メモ | |
BASE(コミュニティApps) | 5% | ネットショップ
オンデマンドグッズ販売、他 |
Medy | 10% | ブログ ニュースレター |
LITEVIEW | 月額0円〜 | オールイン |
pixiv FANBOX | 10% | 同人サービス |
CAMPFIREコミュニティ | 10% | クラウドファンディング事業 |
Enty | 5~10% | クーポン獲得キャンペーン
招待キャンぺーン |
Fantia | 10.8% | バックナンバー販売
自家通販・ダウンロード販売 |
note(月額マガジン) | プラットフォーム利用料20%
決済手数料5%or15% 月額500円(noteプレミアム) |
コンテンツ単品販売可
コンテンツ内に無料・有料エリア設定が可 |
※polca lifeはサービス終了しました ※SUZURI Peapleはサービス終了しました。
以下でそれぞれのサービスの詳細を紹介していきます。
それぞれ風土が違うので、自分にあったものを選んでみて下さいね!
BASE(コミュニティApps)
BASE は誰でも無料でネットショップが開設できるサービスです。
拡張機能である「コミュニティApps(無料)」を追加することで、自分のショップにコミュニティ機能をつくれます。
コミュニティAppsを使うと、
- メンバー限定商品の販売
- 会員限定のURL共有
といった機能を使うことができるようになります。
会費は無料 or 有料を選べますので、ファンクラブとしてマネタイズすることも、無料コミュニティとして運営することもできます。
有料コミュニティ(ファンクラブ)にした場合の手数料がたった5%なのもメリット。(95%が利益になる)
何よりネットショップですから会員に商品を直接販売できるのが強みです。
コミュニティ機能を使わないにしても、もはやクリエイター活動にネットショップは必要不可欠ですから、ぜひBASE は導入しておきたいサービスですね。
関連記事【手数料激安!】ミューシャンはBASEで音楽を売ろう!
Medy(メディ)
Medyはブログとニュースレター(メルマガ)を無料で開設できるサービスです。
メルマガは古くからありますが、今になって「スロージャーナリズム」の文脈から再評価されています。
SNSだとタイムラインで”ウケる””バズる”ことにどうしても引っ張られてしまい、結果的に衆愚化してしまう。
トレンドやジャンルに縛られず、自由に発信したい、また受信したいという需要が高まるにつれて、メルマガは新たに「ニュースレター」という呼び名で親しまれることになりました。
Medyはそんな独自性の高いメディアを構築できるプラットフォームですね。
収益化の手段は、
- サブスクリプション(=月額会員向け発信)
- 販売(=売切・単発での商品出品)
- チップ(=記事に対する応援・感謝)
とパトロンサービスとしてカンペキ。
開設も審査不要ですので、後述するクラウドファンディング系のサービスよりチャレンジ安いのもメリット。
手数料が一律10%で固定なのもわかりやすいですね。
LITEVIEW
LITEVIEWは、このサービスひとつで、
- ウェブサイト&アプリ
- 写真集・ブログ
- ラジオ・音源
- 動画・ライブ配信
- 物販(ECサイト)
- オンラインイベント
- オンラインレッスン
など、あらゆるデジタルコンテンツを配信できるサービスです。
そしてそれらのコンテンツに対して、
- 無料
- 月額制
- 年額制
- 個別課金
- チケット制
- レンタル制
- クラウドファンディング
と、さまざま課金スタイルを組み合わせることができ、まさにクリエイターエコノミーの決定版と言えるでしょう。
また料金は「販売手数料」というカタチではなく、シンプルな月額制です。
無料プランがありますので、想定されるパトロンが未知数の場合は、ぜひ無料から始めてみるとよいでしょう。
CAMPFIREコミュニティ
単発プロジェクト単位で多くの支援金を集めるクラウドファンディングに対して、CAMPFIREコミュニティは持続的な支援を目指してスタートしたもの。
元がクラウドファンディングの会社ということで、アーティストやクリエイターに限らず企業やNPO法人なども利用しています。
手数料は支援金額の10%です。
以前は「CAMPFIREファンクラブ」という名称でしたが「CAMPFIREコミュニティ」に変わっています。
pixiv FANBOX
- マンガ・イラストを投稿できるpixv
- オンデマンドグッズ作成サービスpixiv factory
- ウェブショップ作成サービスbooth
など同人活動を支えるたくさんのサービスを展開してるpixivが新たに始めたのがパトロンサービスのpixiv FANBOXです。
有名なpixivがパトロンサービスを始めたことで、パトロンサービス自体の認知度が上がった気がしますね。
ご存知の方は多いと思いますが、風土としてはやはりマンガ家やイラストレーターの方が多く使っています。
もちろんミュージシャンなど音楽関係のクリエイターでも使うことができますよ。
クリエイーターは投稿ごとに、
- 支援者限定投稿
- 一般公開投稿
を選ぶことができます。
手数料は支援総額のうち10%が決済手数料として引かれます。
既にpixivで創作活動を行っているユーザーがパトロンサービスの導入を考えるなら、親和性が高いpixiv FANBOXが第一候補になりますね。
Enty
Entyはとりわけユニークな機能で個性的なパトロンサービスです。
まず「クーポン獲得キャンペーン」。
ファンの支援負担が少しだけ軽くなるというモノです。
毎日ログインする度に、もしくは15個投稿に『いいね!』をする度に最大10%OFFのクーポンが獲得できる抽選ができる『クーポン獲得キャンペーン』を開始致しました!
お気に入りのクリエイターさんや投稿をEnty内で探しながら、是非このキャンペーンにチャレンジしてみてください。 **クリエイター様の収益に影響はありません。クーポン分はEntyの負担となります。
■利用方法
①毎日Entyにログインする度に貰えるログインチャンス
②毎日投稿に15「いいね!」する毎に貰えるいいねチャンス 上記の二通りで得たチャンスを、次のような画面で抽選する事で、 最大10%(最低8%)の割引クーポンを獲得できます。
積極的にファンの観覧を促す仕組みとしておもしろいですね。
クリエイターが受け取れる支援金の割合が増えるという「招待キャンペーン」もあります。
招待コードを利用して新規のユーザー様にご登録頂くことで、Entyをご利用されるクリエイター様の手数料がおトクになります。
また、招待者様も被招待者様もどちらにも1人の招待分がカウントされます。
なお、被招待者様がクリエイターとして登録された場合のみ有効です。
3人にご紹介:常に手数料2%オフ(10%→8%)
6人にご紹介:常に手数料5%オフ(10%→5%)
クリエイター仲間が多ければ多いほど得ですねw
招待キャンペーンは永続的に適用されるということでぜひ利用したいキャンペーンです。
クリエイターはマンガ家やイラストレーターが多いですが、なにやらセクシー系が多いですねw
女性音楽アーティストなどはちょっと使いづらいかもしれません…。
Fantia
Fantiaはパトロンサービスの中では比較的に老舗で2022年時点で6周年を迎えています。
- ファンクラブ内に自家通販・ダウンロード販売機能
- 有料プランを体験できる無料チケットの発行
- バックナンバー販売
など細かな機能が充実しているのが特徴です。
ファンクラブ会員のグレードが様々用意でき「無料会員向け」に投稿することも可能。
このフレキシブルさはFantiaならではのものですね。
手数料が割引されるキャンペーンも随時開催されているので要チェックです。
note(月額マガジン)
noteはコンテンツ販売とSNSを足したようなサービスです。
コンテンツを「ノート」と呼び、ノートをまとめたものが「マガジン」と言います。
月額課金制のマガジンを作ることができるので、それが実質のパトロンサービスですね。
noteで月額マガジンを作るには月500円のnoteプレミアムを利用する必要があります。
noteの場合は決済手数料に注意が必要です。
クレジットカードの場合は5%、携帯キャリア決済の場合は15%です。
収益から決済手数料を引いた額からプラットフォーム利用料の20%を引いた額が最終的にクリエイターが貰える金額になります。
つまり月額マガジンで10,000円を支援してもらった場合…
・クレジットカード決済の場合の合計手数料は24%です
- 決済手数料:¥10,000×5%=¥500
- プラットフォーム利用料:(¥10000ー¥500)×20%=¥1900
- 最終収益:¥10000ー(¥500+¥1900)=¥7600
・携帯キャリア決済の場合の合計手数料は32%です。
- 決済手数料:¥10000×15%=¥1500
- プラットフォーム利用料:(¥10000ー¥1500)×20%=¥1700
- 最終収益:¥10000-(¥1500+¥1700)=¥6800
他社比べて手数料は高く、この上にnoteプレミアムで月々500円のコストがかかってくるなると、noteをパトロンサービスとして使うのは少し損な気がしてきますよね。
ただ月額マガジンの中の1つのノートを単品として同時販売できたり、ノートの中に無料・有料エリアを設定できたりと、ファンならずとも思わず課金したくなる仕組みを作れるのがnoteの強みです。
ユーザーはマンガ家やミュージシャンはじめ、ブロガーやビジネスマンがノウハウを共有するのにも使っているのも見受けられ、いろいろな人種が利用しているのが特徴です。
noteについてはこちらの記事もご覧ください。
関連記事noteを音楽活動で活用する方法!楽曲のダウロード販売もできます
まとめ:パトロンサービスと合わせて投げ銭サービスもチェックしよう
以上、日本で使えるパトロンサービスをご紹介しました!
まだまだ黎明期ですから、今後は激しい競争の中でもっと便利で使いやすいサービスに進化していくのではないでしょうか。
また、パトロンサービス以上に盛り上がりを見せているのが「投げ銭」です。
ネット上で気軽に投げ銭をする文化はどんどん広がって言ってますね。
特に「ふわっち」のようなライブ配信アプリではもはや投げ銭は常識です。
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