ロックバンドのライブと言えばライブハウスでやるのが普通ですが、最近は広めのスタジオを借りて「スタジオライブ」をするバンドも増えています。
ぼくが個人的に注目・応援しているTHE VALVESも「HEAD ROCK meeting」と題して定期的にスタジオライブを開催していますね。
もういっちょ!
5月4日(金)渋谷道玄坂 GATEWAY STUDIO
オープンは15時30分から!
楽しもうぜ!
アキラ pic.twitter.com/tDiRkgy8dU— THE VALVES (@THEVALVES_net) 2018年5月2日
そこでこの記事では、スタジオライブをやりたい人のためにスタジオライブ開催する方法をご紹介します!
スタジオライブの3つのメリット
まずはスタジオライブのメリットを確認してみましょう。
お金がかからない
普通、ライブハウスを10時間ほどレンタルすると東京だとだいたい15万円ほど費用が必要になります。
後述するスタジオライブができるスタジオBAYDなら1時間6900円でレンタルできるので、10時間借りても69000円です。
- ライブハウス⇒15万円
- スタジオライブ⇒約7万円
半額以下でハコが借りられるのは大きなメリットですよね。
そもそもワンマン、ツーマンライブだと10時間も必要ないかもしれません。
ツーマンライブでも6時間でこのぐらいでタイムスケジュールでできてしまうかも?
時間 | 16~18時 | 18~19時 | 19~20時 | 20~21時 | 21時~22時 |
スケジュール | リハ | 客入れ | 本番(バンド①) | 本番(バンド②) | 客出し・撤収 |
6時間だったらレンタル代は41400円。
さらに2バンドで割れば1バンドあたり20000円ほどの負担ですみます。
このコスパの良さはスタジオライブの大きなメリットです。
本番の場所で練習できる
スタジオはレンタル代が安いために、本番のスタジオと同じ場所で練習することだって可能です。
本番前の総練習をゲネプロと言います。
ゲネプロの良し悪しが本番の成功・失敗を決めているといっても過言ではありません。
数日前にまったく同じ環境でゲネプロできるわけですから、モニター環境や反響の具合などを確認して自信をもって当日に挑むことができます。
特に仕事と両立しながら活動している社会人バンドは普通のライブハウスのライブだと当日リハーサルができないバンドマンも多くいます。
極端な話ですがスタジオライブなら、リハーサルと本番を別日にわけて決行することだってできてしまいますよね。
ぼくは経験ないですが、当日対バンするバンドと合同リハーサルなんてしたらおもしろそう。
お互いにアドバイスしあったら良い経験になりそうです。
ドリンク代が必要ない
なんてお客さんに言われた経験はありませんか?
ライブハウスのドリンクって色々事情があってなくてはならないものなんですが、お客さんによっては煩わしいと感じている人も少なくありません。
合わせて読みたい
スタジオライブではワンドリンク制はありません。(ってかそんな設備ありませんw)
お客さんにとってはよりリーズナブルにライブを楽しめることになりますね。
各々のスタジオのルールによりますが、お客さんがドリンク類を持ち込むこともできるようです。
いよいよ明日5月4日(金)は
渋谷道玄坂 GATEWAY STUDIO 10stにてHEAD ROCK meeting05
オープン15時!スタート15時半です!
蓋付きのドリンクならスタジオ内に持ち込みオッケーです!ただ、ライヴハウスではなく、ただのリハーサルスタジオなんでお酒の持ち込みはNGです!ご了承ください!
アキラ— THE VALVES (@THEVALVES_net) 2018年5月3日
事前にスタジオに確認しておきましょう。
スタジオライブに必要な3つのもの
スタジオにはライブハウスのようにスタッフさんはいませんので最低限以下の役割の人は自分たちで用意する必要があります。
①受付とチケット予約システム
受付で前売りチケットを確認したり、当日券を販売する人が必要です。
特別難しい作業ではないですが、お金を預かるので信頼できる人が良いでしょうね。
チケット予約システムについては最近は便利なシステムがたくさんあります。
Peatixなど誰でもイベントを立ち上げで電子チケットを発行できるシステムがあります。
詳しくはこちらの記事もどうぞ。
関連記事自分のライブのチケットをプレイガイドなどで流通して売る方法
②PAエンジニア
もっとも重要なのがPAさんですよね。
バンドが独自にPAさんを手配する方法はいまのところコレといってありません。
ただ一部のPAさんは実はライブハウスの専属でなかったたりします。
なので外注や受託のようなカタチでライブハウスを渡り歩くPAさんもいるそうです。
そのようなフリーのPAさんなら金銭面さえ折り合えばスタジオライブのPAさんを受けてくれるでしょう。
ちなみにぼくの知っているPAさんは「10000円+ビールでやるよ!」と言っていましたw
ネットではpookなどのスキルシェアリングサービスなどを使うともしからしたら見つかるかもしれません。
スキルシェアとは「お弁当作ります!」とか「マッサージします!」とか個人のちょっとしたスキルを誰でも販売できるサービスです。
ですから、「照明さんをやります!」なんていう人がいても不思議ではないんですね。
むしろ音楽事業を支えるスタッフさんでスキルを持て余している人はどんどんこういったサービスに登録してバンドマンの力になって欲しいですね。
照明
スタジオによってはライブハウスのような照明設備がないところもあります。
っというかそうゆうところがほとんどだと思います。
照明はなくてもライブはできるのですが、そりゃあったほうが良いですよね(笑)
やはりPAさんと同じように現状は人脈をたどって人材を見つけるしかありません。
【東京都内】スタジオライブができるスタジオ
最後にスタジオライブができるリハーサルスタジオをご紹介します!
もちろん以下で紹介するスタジオ以外にもできるところはたくさんあると思います。
バンド形態でなく、アコースティックデュオや弾き語りのソロシンガーなどでしたらもっと選択肢が広がるでしょう。
①STUDIO BAYD(下北沢、自由が丘)
もっともスタジオライブができる環境が整っているのが下北沢、高輪、自由が丘に展開しているSTUDIO BAYDだと思います。
下北沢店には44畳でステージもあるFスタジオでライブができます。

Fスタジオの料金は、
- 平日10:00~17:00 ¥4300(h)
- 平日17:00~23:00 ¥6900(h)
- 土日祝日 ¥6900(h)
です。
ぼくもゲネプロで使ったことがありますが、むしろその時お世話になっていたライブハウスより広かったですねw
2018年3月にオープンした自由が丘店には、30畳のAスタジオがありライブができます。
なんと楽屋もあるみたいですね!


自由が丘という土地柄、ロックバンドのイメージはありませんが下北沢店よりさらにリーズナブルです。
- 平日10:00~17:00 ¥3800(h)
- 平日17:00~23:00 ¥4900(h)
- 土日祝日 ¥4900(h)
スタジオライブをしたいと思ったらまず考えたいスタジオですね。
②スタジオ音楽館(新宿、秋葉原)
大手音楽スタジオ系列のスタジオ音楽館では新宿西口店(48畳)、アキバ店(50畳)でライブができます。
料金はいづれも、
- 平日10~16時 ¥6,300/h
- 16~10時 ¥7,350/h
- 土日祝祭日 ¥7,880/h
となっています。
またパック料金も用意されており、
- 3時間パック平日10時~16時 ¥16800
- 4時間パック平日10時~16時 ¥20160
- ナイトパック0~4 ¥28000
- ナイトパック0~5 ¥34000
- ナイトパック0~6 ¥40000
となっています。
首都圏でこれだけリーズナブルにライブができるのは良いですよね。
③BASS ON TOP(中野サンプラザ店)
BASS ON TOPの中野サンプラザ店には32畳の211スタジオがあります。

68年製ビンテージLudwigドラムやAguilarベースアンプ、10台のLED照明などのハイスペック機材常設されいます。
料金は、
- 平日終日 ¥4200
- 土日祝日終日 ¥4500
となっています。
こだわりの機材に休日でもリーズナブルにレンタルできる価格が魅力ですね。
その他にもTHE VALVESがスタジオライブを決行した渋谷GATEWAY STUDIOなどもあります。
GATEWAY STUDIOでもっとも広い部屋は18畳ですから、それくらいの広さのスタジオは都内にも多数あると思います。
折り合いがつけばスタジオライブができるスタジオは多いと思うので、ぜひお近くのスタジオに相談してみて下さい。
スタジオライブ以外にもリーズナブルにライブをする方法はある
以上、「スタジオライブのやり方とライブができるスタジオ」でした!
なんにせよ低コストでライブがでできるので、
- 趣味バンドの発表会
- 本気バンドの知名度アップのための無料ライブ
などいろいろなアイディアを気軽に実現できるのがスタジオライブの魅力だと思います。
ぜひ参考にしてもらえばと思います。
さらにリーズナブルにライブをする方法や本格的なライブハウスでのライブ出演の流れなどはこちらの記事で解説していますので、合わせてご覧ください。
合わせて読みたい【初心者】ロックバンドのライブ活動の始め方、やり方