音楽業界の仕事として誰もが思い浮かべるのが「アーティストマネージャー」ですよね。
この記事ではアーティストマネージャーになりたい人のために、経験者にその実情を聞いてきた話をお届けします。
知人Aさんはミュージシャン自らが代表を務める音楽プロダクションでマネージャーを務めた経験のある人物です。
貴重な音楽業界で働いた体験談ですので、ぜひ参考にしてみてください。
アーティストマネージャーの仕事内容は?
Aさん:
マネージャーの仕事の内容は営業先との日程調整やギャラ交渉など、アーティストの窓口業務が主です。
他にも、みなさんがよく想像するような「コレ買ってきて!」みたいな付き人のような仕事ももちろんありますよ。
ユニークだったのは「ライブ写真の撮影」です。
これはアーティストのカッコいいところを撮る、というよりかはお客さんが盛り上がっているところを撮る仕事でした。
ブログやSNSにアップして宣伝効果を高めるために必要な写真ですね。
他にも会社の規模に合わせて、SNSの管理やフライヤー・ポスターの制作、物販の管理・販売、機材の管理、車の運転など仕事は多岐にわたります。
1つの仕事を突き詰める職人的な仕事ではなく、アーティストのホスピタリティを確保しサポートするのがアーティストマネージャーの仕事と言えそうです。
アーティストマネージャーの給料や待遇
Aさん:
ぼくがお世話になった会社は時給制でした。(時給1000円)
決まった休みがあるわけではなく、仕事がある時にガッツリ拘束される感じです。
休日も電話対応や書類の整理をすることも多く、なかなかしっかりは休み辛かったですね。
また福利厚生もなく、不安定でした。
一応良い仕事をすれば歩合で給料があがるシステムでした。
Aさんの例はちょっとひどいですね…。
しかし一般的に給料に関しては、それほど不安になることはなく相場では年収250万円~となっております。
多い人で1000万円の年収になるようです。
もちろん正社員となれば各種社会保険完備は当たり前です。
アーティストマネージャーの仕事の大変なところは?
Aさん:
一言でいうと「空気を読む」こと。
音楽業界には独特の常識や慣例があります。
例えば、ギャラ交渉においても他の事務所のアーティストさんの相場と比べて「高すぎず・安すぎない値段」を交渉しなければいけないこと。
とは言え、営業先とアーティストが特別な関係があれば格安で受けるべき時もあります。
そういったサジ加減はアーティストや営業先とよくよくコミュニケーションをとって確認しなければいけないところで大変です。
業界の風土は体育会系で上下関係がハッキリしています。
ぼくは完全に文系で慣れるのが難しかったですね。
これはテレビなども含めたエンタメ業界ではごくごく当たり前のことかもしれませんね。
またエンタメ業界は基本的に不定休です。
多くの人が休む土日に需要が多いんだから当たり前ですよね。
アーティストマネージャーになってよかったことは?
よかったことは色んな所に旅できたことでしたね。
日本はもちろん、海外にも行きました。
たしかに音楽業界ほど色んな土地に出向く仕事は珍しいかもしれません。
様々な風土を知ることは人生にとって大きな財産になるでしょう。
またアーティストが成長して、ステージがどんどん大きくなっていくことにやりがいを感じる人が多いようです。
もちろん「芸能人に会える」のも特典の1つですね(笑)
アーティストマネージャーになるには?
最後に実際にアーティストマネージャーになる方法をお伝えします。
多くは音楽事務所(音楽プロダクション)への就職・転職を目指すことになります。
新卒で音楽業界の会社に就職する場合
新卒で音楽業界の会社に入社を目指す場合は、基本的に大卒が有利です。
特に誰もが知っているメジャーレーベルとなると、やはり大企業になります。
残念ながらある程度高い学歴の持ち主が就職する会社になるでしょう。
就職に有利な大学を調べるには、まずはスタディサプリ進路のような一括して資料請求できるサービスを利用して大学に関する情報を集めましょう。
現在、大学生の方はこちらの記事を参考にしてみて下さい。
最近注目されている「就職サービス」や業界の状況を紹介しています。
もっとも高卒の方でも求人がないわけではありません。
音楽が大好きな方はスキルをしっかり身につけて、適切なアドバイスを受けながら音楽業界を目指してみて下さい。
こちらの記事などを参考にして下さい。
中途で音楽業界の会社に転職する場合
中途採用で音楽業界を目指す場合はネットの「転職サービス」を使うのが一般的です。
今回ご紹介したAさんは「音楽系求人専門の転職サイト」を使ってそうです。
しかし結果的に転職は失敗。
原因は「音楽専門の転職サイト」が単なる求人掲載の掲示板的なサイトだったため、手厚いサポートがまったく無かったためでした。
あなたが転職に失敗しない方法を解説
転職に失敗するとは、具体的に言うと、
- 転職後の給料が下がった
- 転職後の職場が合わなかった
ということですよね。
この2つの問題を解決するには、転職前にしっかりと準備することが大切です。
転職で給料が上がるメカニズムを解説
転職後に給料を上げるには、自分の「市場価値」が高い時に転職することにつきます。
市場価値とはなんでしょうか?
自分を「商品」に例えてみるとわかりやすいです。
例えば、何か「QUEENのフレディ・マーキュリーのグッズ」をもっていたとしましょう。
ネットオークションやメルカリでその商品をチェックすると中古価格は¥1,000でした。
ところが2019年の1月にメルカリに出品してみたところ、¥2,000で売れました。
なぜでしょう?
その頃は映画ボヘミアン・ラプソディが一大ブームだったからです。
このように市場価値とは、
- 商品そのもの価値=自分のスキル
- 市場のニーズ=企業のニーズ
の2つの要素によって価格=給与が決まります。
つまり、
- 自分のスキルを把握して
- そのスキルを高く評価してくれる企業の求人を見つると
- 転職後に給与が上がる
ということですね。
自分のスキルを上げる方法は千差万別。
今の仕事を頑張ることも、もちろんスキルアップでしょうし、資格をとることもそうですね。
見落としがちなのが「2.企業のニーズ」です。
「企業ニーズ」と「あなたの市場価値」をカンタンに把握する方法
「企業のニーズを見極める」とは、口で言うほどカンタンなことではありませんよね?
いくつもビジネスニュースをチェックし続けるのは大変。
じゃあ、穴が開くほど四季報でも見なくちゃいけない?
はたまたデイトレーダーのように毎日株価をチェックしなければいけないのでしょうか?
そんな行動は現実的ではありませんよね。
そこで活用したいのがミイダスという転職サイトです。
ミイダスには他の転職サイトとは違った特徴があります。
まずサイトに行くとすぐに利用できるのが、「市場価値診断」というツール。
これは自分の職歴やスキルを入力することで、自分が転職した後の推定年収がわかるというツールです。
つまりあなたをどんな企業がどのくらい評価してくれるのかがわかります。
まだ見ぬ企業ニーズと出会える診断なので、実際に試してみると「自分にもこんな可能性があったんだ!」と驚きますよ。
ミイダスはサービス登録後も定期的に面接確約オファーが届きます。
これにより随時、自分を評価してくれる企業をチェックできるというわけです。
転職エージェントのように登録後すぐに転職活動をスタートする必要はありません。
定期的にオファーを見返して、気軽に自分の可能性を見直す使い方ができるのがミイダスな便利なポイントです。
「合わない職場」を回避できる機能
もうひとつ転職の失敗と言えるのが、合わない職場に転職してしまうことでした。
ミイダスではそのミスマッチを防ぐ機能もついています。
それがコンピテンシー診断というもの。(登録後利用できます)
コンピテンシー診断をすると、
- マネジメント資質
- パーソナリティの特徴
- 職務適性
- 上下関係適性
- ストレス要因
がわかります。
これらは自己分析にいかせるだけでなく、実は企業側もコンピテンシー診断を利用しています。
例えば企業側が営業部の人材を募集する時、営業部のエースにコンピテンシー診断をやってもらいます。
わが社の診断結果と転職希望者の診断結果を照らし合わせ「入社後、活躍できそう!」と思えたら、オファーを出すという仕組みです。
既にその企業で活躍している人とあなたは似ているわけですから、入社後にスムーズに仕事に入れる可能性は高いですよね。
ミイダスのコンピテンシー診断は履歴書などの単なる文字情報では見えない、深い部分でのマッチングを可能にする機能です。
ミイダスは転職の失敗から生まれたサービス
ミイダスを運営する株式会社ミイダスはDODAやテンプスタッフなど「パーソルキャリアグループ」の一員です。
グループの他のサービスと比べてもユニークなのは、ミイダスを立ち上げた現在の代表の転職を失敗談が元になっているからだそう。
代表は転職を考えていた若かりし頃、転職エージェントに登録しました。
しかしエージェントに「営業はイヤだ」と言ったのに、営業の仕事ばかりすすめられなかなか上手く転職活動が進まなかったそうです。
一方、それをしり目に代表の弟は人材不足の企業からスカウトされ、ほぼ同じ内容の仕事で年収が200万円もアップ。
その経験から、転職は自分の都合だけでなく、市場の都合で転職するほうが給与が高くなると知ったそうです。
そのような経験をもとにサービスが作られているため、ミイダスには市場値診断やコンピテンシー診断などカンタンに自分と市場のマッチングができる機能がそろっているんですね。
もしあなたが代表と同じような経験や気持ちがあるのなら、ぜひミイダスの利用をおすすめします。
もちろんミイダスは全て無料で使えるので、まずは気軽に市場価値診断からやってみて下さい。
以上になります。
音楽業界は一時期より不景気になりました。
しかしそれはどの業界にも通ずるところで、どんな仕事を選んでも「一生安定」などということは今後の日本ではなかなかないでしょう。
だからこそ音楽に情熱をもっている人は音楽業界で働いてほしいと思います。
今回のAさんの体験談。
みなさんのお役にたてたらうれしいです。
ぜひアーティストにとって欠かせないカッコいいアーティストマネージャーになってくださいね!
その他の音楽業界の仕事はこちらにまとめてあります。
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