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※2020年4月 VALUはサービスを停止しました
2017年にはじまったVALUというサービスをご存知ですか?
色んなクリエイターが自由に利用できるのですが、音楽活動をやっているミュージシャンやバンドマンの音楽活動にも使えます。
音楽活動資金をビットコインで調達できてしまうすごいサービスです!
VALUとは?自分の株式を発行して資金調達ができるSNSです
VALUはお馴染みのSNSのように文章を投稿したり、誰かをフォローしたり、フォローされたりするだけでなく、VALUならではの特徴が2つあります。
(VALUのホーム画面)
VALUに登録すると、その名の通りVALUという疑似株式を発行できるようになります。
VALUは登録初期段階ではクリエイターのSNSによってその値段が決められます。
そして、その後は需要と供給によって値段が上がったり下がったりするんですね。
このあたりはまさに株のようです。
そして、もう一つ特徴的なのがVALUの売り買いは全てビットコインで行われること。
ビットコイン、ご存知ですか?
一般にもだいぶ広く知れ渡ってきていると思いますが、ビットコインはネット上で使える代表的な「仮想通貨」です。
- ミュージシャン:VALUを発行してビットコインを得られる
- ファン:ビットコインでVALUを購入できる
もちろん、ビットコインは円に換金できます。
なので、ミュージシャンはVALUを売ってビットコインをゲット!⇒ビットコインを円に換えて音楽活動資金にする!ということができるわけですね。
ファンの方のメリットはというと、ファンはVALUを購入するとそのミュージシャンのVALUER(つまり株主)になることができます。
クリエイターはVALUERむけに「優待」やVALUERしか見れない「限定投稿」を行うことができます。
ファンクラブようなものですね。
そして、ファンにとってはさらなるメリットもあります!
買ったVALUは売ることができるので、支払ったビットコインをいくらか取り戻せたり、そのアーティストのVALUが購入時より値段が上がっている状態で売れたら含み益が発生してしまうのです!
もっとも、含み益を得るためにVALUを購入する投機的な行動は禁止されています。
ファンの方にとってはメリットですが、最初からVALUを転売目的で購入することは公式には推奨されていませんので注意しましょう。
アーティスト側も現時点では転売のインセンティブを強調しないほうが良いと思います!
チップ機能が追加されました!VALU売買以外にも投げ銭で支援が可能に
VALUは2017年11月21日に投稿に対してチップ(投げ銭)することができる新機能が追加されました!
チップできる額は記事執筆時点で0.0001ビットコインです。(手数料は0.00001ビットコイン)
記事執筆時点のレートでおおよそ140円を送信できます。
これでVALUでは、VALU発行と投げ銭という2つのタイプの支援が受けられるようになりました。
ぼくもさっそくチップで支援してみたのですが、すごく気軽かつ簡単に投げ銭できてびっくりしましたよ!
ビットコインなど仮想通貨の良さは「手離れの良さ」だと言います。
あまりに簡単に送金できるため、少額なら支援する側もサクッとやりたくなっちゃうんですよね。
VALUユーザーはほとんどビットコインを所持してますから、今後VALUのユーザーが増加していけばチップ文化はさらに浸透しそうです。
チップ機能の追加にVALUの発行はなんとなく責任が思いな…と感じているユーザーにとっても利用価値ができました。
ミュージシャンも自分のコンテンツをVALUで流してマネタイズに挑戦することができますね!
VALUの使い方。他のSNSとほとんど変わりません
続いて、VALUの基本的な使い方を確認してみます。
操作そのものは他のSNSとほとんど変わらず簡単ですよ。
まずはアカウントを登録しましょう。
フェイスブックアカウントで登録できます。
ツイッターやインスタグラムをやっている人は続けて登録していきます。
最初は登録したSNSのフォロワー数に応じてVALUの値段が決まります。
低くてもとりあえず問題ないので落ち込まないでくださいね(笑)
VALUの売り注文の出し方
登録できたら、とりあえず自分のVALUを売りに出してみましょう。
自分のプロフィールに移動し「VALUを売買する」を選びます。
(PCから見たときの画面です↑)
「売買」を選び、
- 売り出すVALUの数
- 値段
を決めていきましょう。
「売却する」を選ぶと、規約の同意後に売却することができます。
これで誰かから買い注文があり、売買が成立するとビットコインを受け取ることができます!
どのくらい売るか?いくらで売るか?というのは非常に難しい問題ですね…。
既に人気のあるミュージシャンならたくさんのVALUを高値で売りに出してもすぐに買い手がつくでしょう。
もちろん逆もあります。
まぁ、こればっかりはセンスとしか言いようがないですね(苦笑)
ファンからの「買い注文」があってから売ることもできるので、例えばアマチュア~インディーズミュージシャンの場合だったら、基本的に大量に売りに出さずに需要に合わせて少しづつ出すのが良いと思われます。
売り注文が出せたらツイッターやフェイスブックなどで「VALU始めました!」と告知すると良いですね!
ウォッチリストの使い方
VALUではアカウントをフォローすることを「ウォッチする」、と言います。
フォローしたいアカウントがいたら、そのアカウントの画面の「ウォッチリストに追加」をクリックして下さい。
ウォッチリストに追加したアカウントの投稿は自分のタイムラインに表示されます!
用語が違うだけで他のSNSと仕様はいっしょですね。
やはりどんなSNSでもフォローを増やすとフォロワーが増える傾向があります。
VALU登録初期は、気になるアカウントがあったら自分から積極的にフォローすることで、自分もフォロワーが増え、投稿も広がりやすくなるでしょう。
VALUで文章や画像を投稿してみよう ※YouTube、動画も可能になりました
投稿はホーム画面か、自分のアカウントページからできます。
ツイッターとフェイスブックへの同時投稿や、鍵マークをクリックするとVALUER向け限定投稿もできますよ!
さらに、2018年の1月にアップデートされ、動画の投稿と、YouTubeの埋め込み投稿もできるようになりました!
いよいよミュージシャンにとっても、使えるプラットフォームに進化してきましたね。
まだまだ進化途中のVALUですので、さらなるアップデートに期待です!
VALUは儲かる?支援してもらうコツ2選
儲かる?というとなんだからいやらしい感じもしますが(笑)、間違いなく売買が行われるプラットフォームなわけですから、できるだけたくさんの人にVALUを買ってほしいですよね。
支援してもらうコツも考えてみました!
①優待と限定投稿をしよう
まずは基本的なことですが、優待をきちんと設定することです。
VALUは転売できるとは言え、それはオマケのようなもの。
やはりVALUERにはそれ以外で強いメリットがあるべきだと思います。
同じ意味で限定投稿も大事です。
よく見かけるテクニックが、限定投稿した後に「こんな内容の限定投稿をしました!」という通常投稿をすること。
ウォッチしている人はついつい気になっちゃいますよね(笑)
②たくさん投稿しよう
チップ機能が追加されたので、VALUの売買だけにこだわる必要もなくなってきたように思います。
他のSNSと同じように積極的にVALUでコンテンツに投下し、フォロワーを増やしていきましょう!
YouTubeを限定公開に設定すれば、VALUERにだけ発信することも可能ですね。
今現在でぼくもVALUを使っていますが、けっこう賑わってるんですよね…。
何もしなくてもフォロワーが勝手に増えたりします。(もちろん減ったりもします(笑))
VALUを使うときの注意点。人気YouTuberの売り逃げが問題になったことがありました
VALUでは2017年8月にかなり大きな炎上騒ぎがありました。
VALUは2017年5月にスタートしたサービスで、ビットコインを使った擬似的な株式(VA)を発行することで、自分自身の価値を売買できるというもの。ヒカル氏は8月10日に仲間のラファエル氏、いっくん氏らとともにVALUを開始、人気YouTuberという背景もあり連日ストップ高での買い注文が続いていました。
ところが8月15日になって事態は急変します。ヒカル氏らが突然、何の告知もなく所持していた全VAを自ら売りに出し、それまで高騰していたVAは暴落。ラファエル氏、いっくん氏もほぼ同時期に全VAを放出し、結局、ごく初期にVAを買っていた一部の人を除けば、株主(VALU保有者)のほとんどが大打撃を受ける形になりました。またこの高騰→売却の流れで、ヒカル氏らは数千万円単位の利益を得たとも言われています。
引用元:YouTuberヒカルの「VALU大炎上」とは何だったのか ヒカルがTwitterで経緯説明、暴落したVAは最高値で買い戻すと謝罪 - ねとらぼ
まぁ、人気者だからこそあり得た問題だとも言えますが、やはり本物の株式市場さながら不道徳な行いは絶対に避けるべきです。
VALUは株式を模していると言っても、配当金があるわけでもないし、VALUERが経営権みたいなもの持つわけでもありません。
基本的には、ファンによる善意の「応援」なんですね。
その応援に対してどのようなお返しをしていくかはミュージシャン側の責任感と倫理観に委ねられています。
最低限、支援してもらったVALUの使い方などは明示しておくと良いかと思います。
ビットコインを日本円に換えるには、仮想通貨の口座が必要
VALUはビットコインで売買されてるので、実際に支援してもらったビットコインを音楽活動に使うにはビットコインを円に換金する必要があります。
ビットコイン決済ができるお店も増えてきましたが、今ところ音楽スタジオなどでは使えませんもんね。
ビットコインを円に換えるときに必要なのが仮想通貨取引所です。
仮想通貨取引所で自分の口座を開設しましょう。
ビットコインを扱っている仮想通貨取引所いくつかあるのですが、おすすめはGMOコインです。
ご存知の方も多いかもしれませんがベンチャーが運営する仮想通貨取引所はトラブルが多いんですよ…。
GMOコインはおなじみ大手GMOが運営していますので、セキュリティと保証ではいちばん信頼できます。
口座がなくても一応VALUは始められるのですが、ぜひGMOコインで口座を作っておいてください。
そうしないとあんまり意味ないので(笑)
口座開設は無料です!
なめらかにお金が巡る社会。VALUは未来のウェブサービスかも
Valuはホントにすごい...。
アイドルとかミュージシャンも何人か使っているみたい。
もはや、CDが売れる▪売れないとかいう次元じゃなくて「対価を得る」という概念自体が変わろうとしている。— 星川崇 (@Soh_RundabanSP) June 5, 2017
少し前に読んだ『なぜゴッホは貧乏で、ピカソは金持ちだったのか?』という本にこんな一節がありました。
一般の人にとっても信用の土台があり、それを外部化 つまり客観的に示して、他者に認めてもらえれ ば「個人がお金を発行する」ことが可能であることを意味している。可能というよりも、すでにお金 という形で、各人の信用が評価される時代に入っているのだ。
まさにこれはVALUのことのように思います。
そして、この本は2013年の本。
もう4年も前から一般に議論されている話なので、なかなか無視できないことですよ。
近年はミュージシャンはじめクリエイターが資金調達をしたり、コンテンツの対価を得られるプラットフォームは活気を帯びていました。
CAMPFIREなどクラウドファンディング、noteなどのコンテンツ販売プラットフォームもその類です。
VALUはそれらに続いて、クリエイターにとって悩ましいお金の問題を解決する可能性を秘めています。
「株」とか「ビットコイン」とかちょっと小難しく感じるかもしれません。
ですが、実際にアカウントをつくって触ってみると意外と簡単ですよ!
実は支援する側も楽しいので、その意味でも一度触ってみるのをおすすめします。
公式サイトはこちらから。
その他に投げ銭ができるサービスもこちらにまとめてあります。
仮想通貨ではないので、より手軽なサービスです。
合わせて読みたい投げ銭ができるウェブサービス・アプリ12選